本道教育への貢献目指し 道教育大青陵会が研究大会 実践発表や部会などで研鑚(関係団体 2015-08-21付)
青陵会が研究大会
【岩見沢発】道教育大学青陵会(佐藤惠三会長)は八月上旬、道教育大学岩見沢校で第四十二回研究大会を開催した。開会式=写真=では、佐藤会長が研究を通じて本道の教育に貢献するという研究大会開催を継続してきた意義を強調した。大会では、教諭三人が実践発表として登壇。このうち、岩見沢市立志文小学校の野村知史教諭は「教育大学と岩見沢市教育研究所との効果的な連携を図る事業の推進」として、大学敷地内に研究所がある、全国的にも珍しい施設機能や、出前授業、協力授業などの事業実践を紹介した。
約八十人が参加。開会に当たり、あいさつに立った佐藤会長は、前年度の研究大会から実践発表形式としていることにふれ、「若い先生にもより多く参加していただきたい。大会がより充実したものとなるよう期待している」と述べた。
全体会では、札幌市立円山小学校の石黒智史教諭が「子どもの体力を高めるために」、北広島市立広葉中学校の佐々木清美教諭が「色彩を楽しもう!手を動かすと心も動く。みんなできる!アートの入り口」、岩見沢市立志文小学校の野村知史教諭が「教育大学と岩見沢市教育研究所との効果的な連携を図る事業の推進」と題して実践発表を行い、交流した。
このうち、野村教諭は、昭和二十五年に設立された岩見沢市教育研究所のこれまでの経緯や、平成十九年に教育大と岩見沢市が相互協力協定を締結したのを契機に大学構内に教育研究所の新しい施設が建設されたことを説明。新施設の建設を機に、教育大との連携・協力関係の確立を目指し取り組んできたことを紹介した。
さらに、岩見沢市教育研究所の二十七年度運営方針・事業内容を示し、事業では「部会研究事業~今日的な教育課題の解決を図る」「研修事業」「情報教育事業~岩見沢市における情報通信ネットワーク環境を生かした情報教育の充実、双方向・ミーティングシステムによる交流学習等」とともに、「大学連携事業」を加えた四つが大きな柱となっていることを説明した。
大学連携事業には、大学の先生が小、中学校へ行き授業を行う「出前授業」、児童生徒が大学に行き授業を行う「協力授業」、大学の専門性を生かした授業内容や授業方法等を学ぶ「教職員研修」の三つがあることを提示。出前授業では、音楽、美術、体育の実践例を紹介し、体育では、大学教授のほか、コンサドーレジュニアサッカークラブの協力も得て、本年度からサッカーの授業でも実施していることを明らかにした。
協力授業では、教育大のホールを会場とした音楽「箏にふれよう」「ふれあい音楽会」の実践を紹介。「この授業への希望は多い。大学教授による専門性のある指導を学ぶことができ、子どもたちにも普段と違う授業で刺激を与えたいという考えがあると思う」と述べた。
また、奥田知靖准教授を指導者とした、自らの「体育(ボール運動)」の授業をスライドを交えて説明し、「存分に体を動かす授業であり、子どもたちもとても楽しんでいた。大学を様々な交流を深めている」と話した。
このあと、部会に移り、管理職部会では道教育大岩見沢校の田山修三特任教授が「学校教育の今日的課題」について講話。中堅・若手部会では「日々の実践を明日のために」と題し座談会を開催した。
(関係団体 2015-08-21付)
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