日本PTA全国研究大会札幌大会 札幌から子の未来発信 全国から8000人集う(関係団体 2015-08-25付)
日本PTA全国研究札幌大会
「ひろがれ子の未来(ゆめ)!つながれ親力(おやりょく)!~今 札幌から始まるこれからのPTA」をスローガンに、第六十三回日本PTA全国研究大会札幌大会が二十一日から二日間、札幌市内で開かれた。道内では十一年ぶり、札幌では二十年ぶりの開催。全国から八千人が集い、次代を担う子どもたちのため議論を深めた。二日目、全体会での開会式=写真=であいさつに立った日本PTA全国協議会の寺本充会長は「子どもたちの将来に責任のもてる社会をつくるため、今だからできるPTAを、一人の百歩より百人の一歩から着実に継続していこう」と呼びかけた。
公益社団法人日本PTA全国協議会、北海道ブロックPTA協議会、札幌市PTA協議会が主催。
初日は札幌市内十会場で、家庭教育、地域連携、情報モラルなどをテーマに分科会を実施。基調講演やパネル討論など通して、研究討議を深めた。
二日目は、道立総合体育センターで全体会を実施。第六十二回日本PTA北海道ブロック研究大会札幌大会、歓迎レセプションに続いて行われた開会式では、日本PTA全国協議会の寺本会長が主催者あいさつ。札幌大会について、「無限の可能性をもつ子どもたちの未来を保護者や大人がしっかりと連携し、支え、育んでいくことの大切さを語り、学び合う機会となることを期待し、開催させていただいた」と説明した。地域に開かれ、信頼される学校の実現に向けては、「保護者や地域の人々と学校関係者が情報交換を行い、学校運営に積極的に協力することが子どもたちにとって頼もしく、安心できる学校環境の一助となる」と述べた。最後に、次代を担う子どもたちのため、「これまでのPTAがもつ課題を踏まえ、今PTAができること、これからのPTAがしなければならないことについて、二日間の大会で得られた成果をもとに、PTAの必然性、年々増していく組織の役割と重要性を再認識し、子どもたちの将来に責任のもてる社会をつくるため、今だからできるPTAを、一人の百歩より百人の一歩から着実に継続していこう」と呼びかけた。
続いて、あいさつに立った川端美樹大会実行委員長(道ブロックPTA協議会会長・札幌市PTA協議会会長)は「札幌大会を絶好の機会として、子どもたちの未来のために、今私たちができること、しなければならないことを、全国の皆さんとともに語り合えればと思う。活発な意見交換をお願いする」と求めた。
さらに、文部科学省の赤池誠章大臣政務官、高橋はるみ知事(代読・辻泰弘副知事)、秋元克広札幌市長が来賓祝辞。
赤池政務官は、文科省が最重要課題として取り組む教育再生に関連する施策について説明。「PTA活動に取り組む皆さんには、わが子のみならず、すべての子どもたちのため、仕事との両立など、様々な工夫をしていただいており、今後とも、わが国の教育の一層の充実に向け、PTAの皆さんとともにまい進していきたい」と述べた。
高橋知事は「全国のPTA関係者や教育関係者が一堂に会し、PTAの課題や行っていくべき事柄などについて話し合われることは大変意義深く、その成果を今後のPTA活動などに生かしていただきたい」と述べ、大会の成果に期待を寄せた。
秋元市長は「学校、家庭、地域としっかりと連携しながら、皆さんとともに社会の中で子どもたちを健やかに育んでいきたい」と呼びかけた。
開会式のあと、脚本家の倉本聰氏が「あなたは子どもたちの想像力を育てていますか」と題し、記念講演を行った。
最後に、「たくましく おもいやりのあるこどもを育むPTA活動」「いのちの重さを語り合えるPTA活動」「大人がともに学びあうPTA活動」「家庭・学校・地域が手をつなぐPTA活動」を推進するとの大会宣言を決議した。
(関係団体 2015-08-25付)
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