諸課題解決へ連携強化 オホーツク管内小中学校長会が教育研究大会(関係団体 2015-08-26付)
【網走発】オホーツク管内小中学校長会(東国広会長)は二十一日、第四十三回教育研究大会を北見市内のホテル黒部で開催した=写真=。管内の校長百十九人が参加し、講演や分科会などを通して研鑚を積んだ。開会式であいさつに立った東会長は「〝チームオホーツク〟として連携を強化し、様々な課題に取り組んでいきたい」と呼びかけた。
大会スローガンは「オホーツクの子どもたちのために、志を高く掲げ、力強く前進する校長会~創意と活力に満ちた学校づくりのための校長の役割」。
研究主題は「確かな学びの力を育み 新たな知を拓く オホーツクの子の育成を目指す学校教育の推進~オホーツクの大地から世界を見つめ 新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育む学校経営の推進」。
開会式では、国歌斉唱に続いて、東会長があいさつ。概要をつぎのように述べた。
―私たちは、学校教育において一人ひとりの特性に応じた指導を行い、個々の特性を最大限に伸ばす教育を進めなければならない。同時に多様な個性を認め合った上で、いじめなどの問題行動を防ぎながら、一つの集団として学級をまとめ上げ、さらに全体として落ち着きのある調和のとれた学校づくりを推進していく必要がある。学力・体力の向上と併せて、豊かな心の育成についてもしっかりと取り組んでいくことが強く求められている。
さらに、これからはアクティブ・ラーニングという言葉に象徴されるように、多様化した子どもを生かし、多様な考えを引き出していくような、様々な取組が求められている。学校における教育改革、そして教育にかかわる国や道の動きも待ったなしの状況で進められているところである。
このような情勢の中で、私たちは四十三回目となる校長会の研究大会を迎えた。これまでの歴史と伝統を受け継ぎながら、前年度から研究主題を、「確かな学びの力を育み、新たな知を拓くオホーツクの子の育成を目指す学校教育の推進」とし、研究を進めてきた。本年度は三年次計画の二年目となる。前年度から分科会の数を四分科会とし、グループ討議を活発に進めるなど、従来の参加型から参画型へと大きくかじを切った。各分科会の課題はそれぞれ違うが、課題の文末はすべて「校長の在り方」となっている。学校経営の様々な課題に対して校長としてのビジョンをどう示し、指導性をどう発揮するか、参加される校長先生一人ひとりが課題意識を強くもってグループ討議に臨み、校長としてのあるべき方向性を確認していただければ幸いである。
道小学校長会の松井会長は、ことあるたびに「チーム北海道」という言葉を使っている。様々な関係機関が手を取り合って、この困難な時代を乗り越えていこうということの表れである。私たちオホーツク管内校長会も、教育局や教育長部会、管内教頭会、その他関係機関と「チームオホーツク」として連携を強化し、様々な課題に取り組んでいきたいと思う。―
続いて、オホーツク教育局の田中宣行局長、オホーツク管内教育委員会協議会の佐藤正人会長が祝辞。田中局長は、管内教育の充実に向けて、①学力保障へ組織的な取組②教育課程の適切な編成管理③いじめ問題の組織的な対応―を要請。佐藤会長は「時代の変化に対応できる人を育成するために、学校の組織力・教育力を高め、一人ひとりの教師が能力を発揮できるようにしてもらいたい」などと述べ、大会の成果に期待を寄せた。
開会式のあと、オホーツク教育局の池野敦義務教育指導監による講演、分科会を実施した。第一分科会は学校経営・現職教育、第二分科会は教育課程、第三分科会は危機管理・連携協力、第四分科会は教育課題について、それぞれ提言者の発表などをもとに、活発に意見を交わした。
(関係団体 2015-08-26付)
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