札幌市小学校教頭会第２回全市研修会　学校での危機管理とは　講演や協議通して研鑚積む

（関係団体 2015-08-27付）

　札幌市小学校教頭会（岩田敦会長）は二十日、市内のちえりあで第二回全市研修会を開催した＝写真＝。札幌市教委の児童生徒担当課学校相談支援担当係長の高屋敷優指導主事が「学校における危機管理～事例から適切な対応を考える」と題して講演。参加者は講演や協議を通して、学校に求められる危機管理を学んだ。

　冒頭、岩田会長があいさつ。チーム学校の定義として、「学校を、教職員だけではなく専門知識をもった外部の人材も含めて、広い意味でのチームを構成し、教育力・組織力を向上するもの」と位置付け、「私たち教頭が中核となって力を発揮するべき」と呼びかけた。

　続いて、札幌市教委の高屋敷指導主事が「学校における危機管理～事例から適切な対応を考える」と題して講演。①危機管理とは②事例から適切な対応を考える③学校の危機管理として求められること―の三項目について説明や協議を行った。

　①では、リスクマネジメント、クライシスマネジメント、ナレッジマネジメントの三つの危機管理を紹介したほか、基本姿勢について説明した。

　②では、学校として適切な対応をするため、「児童虐待が疑われる際の対応について」「学校の個人情報の取扱いについて」「保護者との連携について」など、八つの事例についてグループで話し合った。

　③では、学校に求められる安全配慮義務や、危機管理の目的・基本的な考え方について説明。「複数の教職員で児童の情報を共有し、適切に対応すること。また、外部の専門家のアセスメント等を活用してほしい」と呼びかけた。

(関係団体 2015-08-27付)