新会長に長岡教育長（札幌市教委）選出　道都市教委連が定期総会開催

（関係団体 2015-08-28付）

道都市教委連定期総会

　【室蘭発】道都市教育委員会連絡協議会は二十五日から二日間にわたり、苫小牧市内のグランドホテルニュー王子で二十七年度定期総会を開催した＝写真＝。全道三十五市の教育委員ら約百三十人が出席。事例発表や分散会などを通じ、教育行政のさらなる充実を目指した。任期満了に伴う役員改選では、札幌市教委の長岡豊彦教育長を新会長に選出した。

　開会に当たり、札幌市教委教育委員を務める山中善夫会長があいさつ。今後も教育行政の充実や振興に向け、尽力していく考えを表明した。また、「総会を通じて各市が抱える課題を共有し、解決の糸口を見つけてほしい」と呼びかけた。

　続いて、苫小牧市の岩倉博文市長と道教委の柴田達夫教育長が祝辞。岩倉市長は、少子高齢化や人口減少問題などにふれた上で、「このような状況だからこそ、教育委員の皆さんの取組の充実がより一層求められている」と強調した。

　柴田教育長は、会員の日ごろの教育行政の推進に謝意を示した。学力の向上、学校におけるいじめ問題等の本道の教育行政を取り巻く課題については、「皆さんの努力によって、着実に改善されてきているが、依然として課題はある。今後も協力を頂きながら対応に当たりたい」とした。

　続いて、長年にわたって同会の発展に貢献してきた十三人を在職功労、二人を役員功労として表彰。山中会長が一人ひとりに表彰状を手渡した。受賞者を代表し、紋別市教委の小林正男教育委員長が「今回の栄誉を励みとし、教育の推進と地域の振興に全力を尽くしていきたい」と謝辞を述べた。

　議事では、会務報告や収支決算などを承認。任期満了に伴う役員改選では、新会長に札幌市教委の長岡豊彦教育長が就任した。あいさつに立った長岡新会長は、山中会長をはじめとする前役員の尽力に謝意を示した上で、「会員の力を借りながら教育行政を取り巻く様々な課題の解決に当たりたい」と決意を述べた。

　このほか、三笠市教委の永田徹教育長が「三笠市の教育　人が育つまち三笠を目指して」と題して事例発表を実施。また、「教員の勤務負担軽減について」をテーマに分散会も行った。

　本年度の役員体制はつぎのとおり（全員新任、任期一年）。＝敬称略＝

▽会長＝長岡豊彦（札幌市教委教育長）

▽副会長＝早瀬芳宏（伊達市教委教育委員長）、山田和裕（赤平市教委教育委員長）、江畠直彦（留萌市教委教育委員長）、小林正男（紋別市教委教育委員長）

▽理事＝山田律子（千歳市教委教育委員長）、山本真也（函館市教委教育長）、中村吉宏（砂川市教委教育委員長）、舛甚和俊（岩見沢市教委教育長）、吉田幸男（富良野市教委教育委員長）、表純一（稚内市教委教育長）、田中厚一（帯広市教委教育委員長）、木目澤一三（網走市教委教育長）

▽監査＝北明正紘（釧路市教委教育委員長）、小野浩一（名寄市教委教育長）

(関係団体 2015-08-28付)