道公民館協会　別海皮切りに全道５会場で　地域力活性化プログラム　地域課題解決へ協議会開催

（関係団体 2015-08-28付）

　道公民館協会が本年度、文部科学省と道教委の協力で進める「学びによる地域力活性化プログラム普及・啓発事業」の実施市町村が明らかとなった。八月三十一日の別海町を皮切りに全道五会場で「学びを通じた地方創生コンファレンス」を開催。防災教育や地域振興などに関する講演や事例発表、分科会協議を通して、地方創生の実現に向けた「学び」による地域課題の解決を図っていく。

　文部科学省の「学びによる地域力活性化プログラム普及・啓発事業」では、絆づくりと活力あるコミュニティ形成の実現に向け、公民館など地域の「学びの場」を拠点とした地域課題解決の取組を促進するための協議会（コンファレンス）を開催。地方創生の実現に必要不可欠な地域の自主的・自律的な運営に向け、社会教育が「学び」を通じて地域課題解決、まちづくりに貢献することを目指す。

　全国で七ブロックを指定し、北海道では道公民館協会が中心となって「北海道地域創生コンファレンス実行委員会」を二十一日に発足。道公民館協会の川上満会長を実行委員長とし、道教委や市町村関係者、大学教授などで組織した。

　全道を五ブロックに分け、三十一日に別海町中央公民館で行う道東ブロックを皮切りに「学びを通じた地方創生コンファレンス」を開催していく。参加対象は自治体関係職員、企業、自治会、社会福祉協議会、民生委員、学校関係者、社会教育関係者など。

　道東ブロックは「地方再生（地域振興）への取組～人材活用と地域・世代間のコミュニケーションの構築を目指して」をテーマに、高校生がまちづくりにかかわった秋田県大館市、地域再発見事業に取り組む占冠村の事例発表、島根県の教育魅力化特命官の岩本悠氏の講演、全体協議などを行う。

　道東ブロック（オホーツク地区）は十月三十日に北見市中央公民館で開催し、テーマは「地方再生（地域振興）への取組～地域を拓き・地域を興す」。アナウンサーによる講話や網走市、置戸町、群馬県前橋市のまちづくりに関する事例発表などを行う。

　道南ブロックのテーマは、「公民館を拠点とした地方再生・防災教育への取組～地域の自然や歴史を学び伝える防災教育」で、十一月十一日に安平町追分公民館で実施。防災科学技術研究所工学博士である李泰榮氏の講義のほか、壮瞥町、安平町、愛媛県新居浜市の防災に関する事例発表などを行う。

　道北ブロックは十一月二十七日に富良野文化会館で開き、テーマは「地方再生（地域振興）から防災教育への取組～地域コミュニティーの再生と防災拠点の形成に向けて」。宮崎県綾町の前田穣町長による講義や、占冠村、高知県南国市、埼玉県春日部市の事例を発表する。

　最後となる札幌地区は来年一月二十八日にかでる２・７で行い、テーマ「学びを通じた地方創生コンファレンス合同研究～人と人をつなげ、地域課題を解決する社会教育の実践について」のもと、全道四ブロックの成果を報告する。

(関係団体 2015-08-28付)