小・中・特女性校長・教頭会が研究大会　しなやかな経営を追及　２００人が講話、分科会等で研鑚

（関係団体 2015-08-19付）

道公立小・中・特別支援学校女性校長・教頭会研究大会

　【帯広発】道公立小・中・特別支援学校女性校長・教頭会（木村範子会長）は七日、ホテル日航ノースランド帯広で第四十一回研究大会十勝大会を開催した＝写真＝。全道各地から女性管理職など約二百人が参加。講話や研究協議会、分科会などを通して、学校経営の充実を目指した。

　大会主題に「未来を共に拓き心豊かにたくましく生きる日本人を育成する学校教育の推進」を掲げ、副主題に、「確かな学びとしなやかな心　夢や希望に向かって挑戦する子どもを育む学校経営」を設定。校長・教頭として職責を自覚し、子ども一人ひとりの個性や特性を尊重しつつ、力強くしなやかな学校経営の在り方を追及した。

　開会式では、木村会長があいさつに立ち、「自己肯定感や自己有用感を育み、課題の発見・解決に向けて、人や物、ことと豊かにかかわりながら主体的・協働的に学ぶ力を身に付けることが今の教育に求められている」と強調。「この大会で学んだことを成果として自校にもち帰り、学校経営の充実に向けて尽力してほしい」と呼びかけた。

　次いで、大会実行委員の田島久美子実行委員長が登壇。同大会の研究主題についてふれた上で、「本大会が子ども一人ひとりの個性や特性を尊重しつつ、校長・教頭として職責を自覚し、力強くしなやかな学校経営の充実に向けて指導性を高める一助となれば」と期待した。

引き続き、十勝教育局の上野靖局長と十勝管内教委連の星崎隆雄会長が来賓あいさつ。上野局長は、次期学習指導要領の改訂に向けた動きが具体化してきていることについてふれた上で、「各学校において、校長を中心に教職員のもつ能力を結集し、学校の組織としての力、学校力を高め質の高い教育活動を推進していく必要がある」と指摘。「力強く、かつ、しなやかな学校経営の推進と充実に向け、尽力してほしい」と求めた。

　星崎会長は「各学校においては、子どもたちの確かな学力、豊かな心、健やかな体などの生きる力を一層育むため、家庭や地域と一体になり、特色ある教育活動を展開することが求められている」と強調。「大会の成果を生かし、子どもたちが夢や希望に向かって安心して挑戦できる環境づくりのため、強いリーダーシップを発揮し、今日的な教育課題の解決や自校の教育活動の活性化を図ってほしい」と述べた。

　開会式後には、十勝教育局の加藤ひとみ次長が「管理職の役割～〝学校〟の現在と未来のために」と題して講話した。

　続く研究協議では、函館市立千代田小学校の市川泰子校長と留萌市立港北小学校の嶋本佳世子教頭がそれぞれ提言したほか、音更町立下音更小学校の牧伊津子教頭が「十勝で推進されている特別支援教育について～地域と学校の連携を通して」をテーマに情報提供を実施。このほか、分科会ごとに、ワークショップ形式の研修会を行い、参加者は、学校経営の充実を目指して研鑚を積んだ。

(関係団体 2015-08-19付)