空知校長会が第５３回研究大会開催　新しい社会に挑む子育てる　１２０人参加し職能向上図る

（関係団体 2015-08-18付）

空知校長会が研究大会

　【岩見沢発】空知校長会（佐藤智幸会長）は五日、岩見沢市内のホテルサンプラザで二十七年度第五十三回研究大会を開催した＝写真＝。「新たな知を拓き、人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す学校教育の推進」を研究主題に、「ふるさと空知から世界を見つめ、新しい社会の形成に向けて挑む子どもを育てる学校経営の推進」を副主題に提示。約百二十人が参加し、学校経営の改善・充実に向けて職能の向上を図った。

　はじめに佐藤会長があいさつ。子どもたちの学力や体力、人格形成を育む学校教育の使命を踏まえ、「組織の総力を挙げて課題解決を図り、活力ある学校運営に努めなくてはならない」と強調。「〝ふるさと空知を愛する人〟のキーワードのもと、空知の教育の充実・発展にリーダーシップを発揮してほしい」と期待した。

　続いて、来賓各氏が登壇。空知教育局の松山拓男局長は「コミュニティ・スクールの導入など地域との参画・協力による教育活動の充実」「学校力・教育力・組織力を重点とする学校教育の推進」の二点を求めた。

　空知管内教委連教育長会の鈴木紀元会長は、学校と地域との関連性の強化、校長自身が教職員や生徒の手本となるよう、正しく振る舞うことの大切さを挙げ、「挫けず、挑む心をもって空知の子どもたちを育ててほしい」と激励した。

　続いて、滝川市立滝川第二小学校の山田誠校長が十月に開催する十勝大会での提言の進捗状況を発表。放課後学習や学習規律の徹底など、学力向上に成果があった取組や学校経営ビジョンの具現化に向けた取組を盛り込むことを説明した。

　このあと、㈱セイコーマートの丸谷智保社長が「流通企業の経営から見える実践的マネジメント」と題して講演。人口減少が進む自治体においてもコスト計算と創意工夫で利益を出せる例を示し、「必要なのは明確な独自戦略と逆転の発想。最初から駄目と決めつけず、打開策を考えることが大切」とした。

　午後からは、分科会を実施。第一分科会では「創意と活力にあふれた組織・運営体制を築く学校経営」をテーマに、学校評価を生かした開かれた学校づくりと校長の在り方について研究協議を行った。

　第二分科会では「質的向上を目指す教育課程の編成・実施・評価・改善と学校経営」をテーマに豊かな人間性を育むカリキュラム・マネジメントと校長の在り方に関して話し合った。

　このほか、第三分科会では「教職員の資質向上を担う協働体制を構築する学校経営」、第四分科会では「学校の安全・安心の確保を目指す学校経営」、第五分科会では「新たな教育課題に対応する学校経営」をそれぞれ研究主題とし、より良い学校経営の在り方を目指して協議した。

(関係団体 2015-08-18付)