豊かな人間性育む教育を　空知教頭会第３９回研究大会

（関係団体 2015-08-17付）

空知教頭会第３９回研究大会

　【岩見沢発】空知教頭会（成田将人会長）は三日、岩見沢市内のホテルサンプラザで二十七年度第三十九回研究大会を開催した＝写真＝。約百二十人が参加。「豊かな人間性と創造性をはぐくむ学校教育」を研究主題に、「ふるさと空知を拓く児童生徒の学びの環境の充実」を副主題に提げ、七月末の全国公立学校教頭会静岡大会での提言内容の報告、講演やグループ協議を通して研鑚を積んだ。

　はじめに、成田会長があいさつ。七月末に静岡県内で開催された全国公立学校教頭会全国大会において同会研究部が行った提言発表にふれ、「共同性、継続性、寛容性に関する空知らしい実践的な発表であり、手応えがあったと聞いている。皆さんからきたんのない意見をいただき、より良い提言のまとめとしたい」とし、「日ごろの成果や課題を持ち寄り、積極的に意見交換して明日からの学校経営に生かしてほしい」と研究大会の成果に期待した。

　続いて、来賓各氏が登壇。空知教育局の藤田寿香次長は、全国学力学習状況調査結果を踏まえた全教職員による改善方策の検討・改善のほか、子どもが楽しみながら運動に取り組む機会を提供するよう求めた。

　空知管内市町教委連絡協議会教育長会の鈴木紀元会長は、管内の教育環境の充実に向けた関係機関のさらなる協力・連携を呼びかけた。また、道都市教育長会の副会長を務める夕張市教育委員会の小林信男教育長は「子ども・保護者、地域の様々な声に耳を傾け、信頼される教育を進めなくてはならない」と強調した。

　空知校長会の佐藤智幸会長は、長期休業を生かした研修・講座の普及にふれ、教員のニーズに基づく有意義な活用を呼びかけた。

　続いて、空知教育局の藤田次長が「空知の教頭先生へ」と題して講演。校長を支える「補佐者」、学校運営を支える「調整者」など、教頭としての使命と様々な役割をあらためて提示。自身に続く後継者の育成や、地域との連携、一体化に向けた学校教育の成果と課題を発信していく必要性を挙げた。

　午後からは、小山田学研修部長ら研修担当委員が、七月末の全国公立学校教頭会静岡大会で提言した発表内容を報告。岩見沢市立栗沢小など管内三校で実践されている教育課程の改善事例を示した。

　このあと、提言内容を踏まえて各学校の実践例や課題、異校種間の連携を図る教育課程の編成・実施に向けて意見を交換した。

(関係団体 2015-08-17付)