農業教育の先見据え研鑚　新ひだか町で農業教育研究大会

（関係団体 2015-08-19付）

道高校農業教育研究大会

　【浦河発】第六十四回道高校農業教育研究大会、第十九回全国高校農場協会道支部大会が七月下旬、二日間にわたって新ひだか町内の静内エクリプスホテルで開催された＝写真＝。全道の農業高校をはじめ、農業に関する学科を置く農場協会会員の教職員など約百四十人が出席し、これからの農業教育の充実発展を目指し研鑚を深めた。

　社会の変化に対応する農業教育の諸問題を研究協議し、農業担当教員の資質向上を図ることなどを目的として、道高校長協会農業部会と全国高校農場協会道支部が主催。道教委、全国農業高校長協会をはじめ道農業協同組合中央会やホクレン農業協同組合連合会などが後援した。

　はじめに、道高校長協会農業部会の西田丈夫部会長があいさつ。農業や食に対する関心が高まってきていることにふれた上で、「教育ニーズの変化に対応し、グローバルな視点をもち、教職員全員が気持ちを新たにして取り組んでいこう」と、先を見据えた教育改革を訴えた。

　全国農業高校長協会の德田安伸理事長は「アグリマイスター制度の認知度を上げていくことが大切」として、各学校での一層の取組充実を呼びかけた。

　このあと、農業経営者育成、農業生産・環境改善、農場実験・実習、農業クラブ指導の四分科会協議をはじめ、農業部会学校研究協議会、関係機関との連携研究協議会のほか、講師に文部科学省初等中等教育局児童生徒課産業教育振興室教科調査官・国立教育製作研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官の田畑淳一氏を招き、「これからの農業教育の方向性」をテーマに講演も行われた。

　出席者は、「次世代に即応した観点での教育活動を」「生徒たちの将来向け選択肢の広がる教育を」などの観点から、今後の農業教育充実に向けて熱心に研究協議を展開していた。

(関係団体 2015-08-19付)