文科省学校支援地域本部事業本年度採択自治体―道内で78市町村を決定 新規に黒松内など4町
(道・道教委 2015-09-16付)

 文部科学省は、「学校・家庭・地域の連携協力推進事業」を活用した学校支援地域本部事業に本年度、道内七十八市町村を採択した。新規に、黒松内町、新冠町、東神楽町、標津町を盛り込んだ。従前からの本部組織で学習支援の拡充、組織の再構築を進める。このほか、二町が独自で実施する。

 文科省では、学校教育の一層の充実を図るため、二十年度に、学校の要請に応じて必要な支援を地域のボランティアが行う体制を構築し、地域ぐるみで学校を支援していく「学校支援地域本部事業」を立ち上げた。

 学校の教育活動に地域住民の知識・技能を活用する機会を提供し、多忙な教員の負担を軽減するとともに、学校教育の充実、地域の連帯感の育成を目指している。

 学校支援地域本部では、学校の要望を聞いて地域コーディネーターが、社会教育団体や企業、保護者などボランティアを集めて活動を企画する。道内における具体的な活動としては、学習支援活動や消防署と協力した防災教育、学校環境の整備、登下校中の見守り活動など、地域住民ボランティアを活用して学校を支援している。

 二十六年度は、国の補助を活用して七十六市町村、独自で四十八市町村の計百二十四市町村(札幌市、旭川市、函館市を除く)で本部を組織していた。

 本年度は、七十八市町村が国の補助を活用する。新たに黒松内町、新冠町、東神楽町、標津町が補助を受けて実施。いずれも従前から本部組織はあったが、学習支援の拡充、組織の再構築を行うために補助を活用する。

 東神楽町では、月二回ほど土曜日に小学二年生を対象としていた学習支援を、長期休業中に小学二年生から中学一年生を対象として行うこととした。標津町では、活動の活性化のために組織の再構築を計画している。

 また、上富良野町と置戸町は国の補助を受けずに、町独自で行うこととした。

 道教委では、未実施市町村へ学校支援地域本部設置の働きかけを行い、二十九年度までに一〇〇%の実施を目指している。

 事業採択された市町村はつぎのとおり。

▽空知=夕張市、岩見沢市、美唄市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、南幌町、上砂川町、長沼町、栗山町、新十津川町、秩父別町

▽石狩=江別市、千歳市、北広島市、石狩市、当別町

▽後志=小樽市、寿都町、黒松内町、ニセコ町、真狩村、留寿都村、京極町、共和町、岩内町、古平町、赤井川村

▽胆振=登別市、伊達市、白老町、厚真町、洞爺湖町、安平町、むかわ町

▽日高=新冠町、様似町

▽渡島=松前町

▽上川=士別市、富良野市、東神楽町、比布町、愛別町、東川町、中富良野町、占冠村、和寒町

▽留萌=苫前町

▽宗谷=浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、礼文町、利尻富士町

▽オホーツク=網走市、紋別市、津別町、小清水町、訓子府町、西興部村、大空町

▽十勝=帯広市、士幌町、中札内村、大樹町、広尾町、幕別町、池田町、豊頃町、本別町、陸別町

▽釧路=釧路町、弟子屈町、鶴居村

▽根室=中標津町、標津町

(道・道教委 2015-09-16付)

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