28年度教員採用候補者の登録状況 道・札幌市で1336人 倍率3・9倍―過去10年で最低 道教委(道・道教委 2015-10-21付)
道教委は二十日、二十八年度教員採用候補者の登録状況を発表した。登録者数は道と札幌市を合わせ、二十七年度より二百七十一人多い一千三百三十六人。倍率は一・三ポイント減の三・九倍と過去十年間で最も低かった。道教委では、道立・札幌市立学校の退職者の増加、札幌市立小学校の学級数増加などが要因とみている。
二十八年度の一次検査受検者数は、小、中、高、特別支援学校、養護および栄養教諭合わせて五千六百七十人。道が前年度より二百八十一人少ない四千四百十四人、札幌市が二十八人多い一千二百五十六人だった。
第二次検査に合格した登録者数は、道が百三十二人増の九百四十九人、札幌市が百三十九人増の三百八十七人の計一千三百三十六人。
学校種別の道・札幌市合計登録者数は、小学校が四百三十六人(うち地域枠十五人)、中学校が二百九十四人、高校が二百三人、特別支援学校が二百八十二人、養護教諭が百十二人、栄養教諭が九人だった。
受検倍率は一・三ポイント減の三・九倍と過去十年間で最も低く、特に札幌市の倍率が一・八ポイント減の三・二ポイントと大幅に減少した。道教委では、道立・札幌市立学校の退職者の増加、札幌市立小学校の学級数の増加、道立の特別支援学校の新設を要因に挙げている。
道・札幌市を合わせた受検倍率の内訳は、小学校が三・七倍、中学校が六・一倍、高校が五・六倍、特別支援学校が二・七倍、養護教諭が二・二倍、栄養教諭が十一・九倍。
中学校の教科別では、保健体育が十・一倍と最も高く、社会九・一倍、英語六・一倍などと続いている。高校では商業の十五・五倍が最高。以下、音楽が九・七倍、地理歴史・公民が八・七倍、保健体育が八・一倍などとなっている。
一方、スポーツ・芸術特別選考で中学校保健体育スポーツ分野(バドミントン)から一人、障がい者特別選考で小学校と高校公民(政治経済)、高校保健体育に肢体不自由者各一人、特別支援学校中学部技術、特別支援学校高等部美術に聴覚障がい者各一人、社会人特別選考で特別支援自立活動(肢体不自由)に作業療法士一人がそれぞれ登録となった。本年度新たに募集することとした、工業・水産特別選考では、高校電気通信で第一級総合無線通信士一人が登録となった。
(道・道教委 2015-10-21付)
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