代表高校長研で道教委が所管事項説明(上) 学校の政治的中立を確保 公職選挙法改正に伴う教育(道・道教委 2015-10-20付)
道教委主催の二十七年度第三回全道代表高校長研究協議会(九日、道庁赤れんが庁舎)では、各課等担当者が所管事項を説明した。高校教育課所管分では、公職選挙法一部改正による選挙権年齢引き下げに伴い、生徒に対して、政治的教養を豊かにするための教育の充実を図ることに留意するとともに、「学校の政治的中立を確保することが必要であることから、各学校において、関係法令を順守した指導が行われるよう配慮いただきたい」と求めた。説明概要はつぎのとおり。
◆高校教育課
【教育課程】
▼教科・科目の授業時数の確保
各学校においては、定期的に授業の実施状況を確認し、授業時数が予定を下回っている場合は、年度末までの授業時数を見通した上で、確実に補充の措置を講じていただきたい。
▼二十七年度高校教育課程編成・実施の手引
本年度の手引は、「学習指導と評価の改善・充実」および「〝確かな学力〟を育成する取組の改善・充実」にかかわる内容について説明するとともに、学習指導要領のねらいに即した効果的な指導の実践例を掲載する予定。
本手引は、全日制・定時制にそれぞれ三冊を送付するほか、教育課程研究協議会の参加者にも配布。また、十二月に高校教育課のホームページに掲載する予定。
各学校においては、本手引を校内研修等で積極的に活用するなどして、地域や学校の実態に応じた創意工夫あふれる特色ある教育課程の編成・実施に生かしていただきたい。
▼高校教育課程研究協議会
昨年度までは、二会場合わせて四百五十人程度の参加人数で実施していたが、本年度は約三百人程度で開催する予定。
各教科の司会者、記録者を含め、参加する教員の派遣について、配慮いただきたい。
▽期日・会場
・道央会場=12月1~2日、札幌市内道第二水産ビル
・道東会場=12月8~9日、旭川トーヨーホテル
▽対象=公・私立高校(中等教育学校および特別支援学校の高等部を含む)の校長、副校長、教頭および教諭ならびに道および市町村教育委員会の指導主事
▽参加人数=約三百人
▽内容
・全体会=説明、提言(各会場ごとに二校)
・部会・分科会=各教科等における提言および研究協議「主体的・協働的な学習活動の充実のための言語活動の充実を中心に据えた授業改善について」等
▼学校設定教科・科目の届出
各学校で学校設定教科・科目を実施する場合は、実施前年度の三月十五日までに、「学校設定教科・科目」設定届の提出が必要。届出に当たっては、事前に教育局と十分連携を図り、期日までに提出していただきたい。
▼選挙権年齢引き下げへの対応
二十七年八月七日付教高第七八六号「公職選挙法等の一部を改正する法律の公布等について」で通知したとおり、公職選挙法の改正による選挙権年齢の引き下げを踏まえ、生徒に対し、国家および社会の形成者として必要な政治や選挙への関心を高め、政治的教養を豊かにするための教育の充実を図ることについて留意するとともに、学校教育においては、教育基本法等に定める学校の政治的中立を確保することが必要であることから、各学校において、関係法令を順守した指導が行われるよう配慮いただきたい。
二十七年八月二十八日付教高第八七六号「二十七年度選挙啓発高校生出前講座の実施について」で通知した選挙管理委員会による出前講座について、積極的に活用していただきたい。また、独自で実施することが難しい学校においては、近隣の実施校へ教員を派遣し、年度内に、自校の教員によって、同様の説明を行っていただきたい。
二十七年九月三十日付教高第一〇〇九号「高校等の生徒向け副教材『私たちが拓く日本の未来』等の公表について」で通知したとおり、文部科学省のホームページに掲載している総務省および文部科学省が作成した高校生向けの副教材および教師用指導資料を活用するなどし、生徒に対して必要な指導を行うともに、教員研修の充実に努めていただきたい。なお、本副教材等は、本年十二月までに各学校へ配布する予定である。
外部人材を活用する際には、二十七年三月二十七日付教義第一九七九号「学校における外部人材の活用について」で通知した内容を踏まえ、適切に実施いただきたい。
【公立高校入学者選抜】
▼二十八年度道立高校入学者選抜の改善
二十八年度入学者選抜において大きな変更はないが、入学願書について、原則、高校教育課が作成した入学願書を教育局を通して学校に配布して使用することとした。
なお、二十八年度の入学者選抜から、これまでの札幌市と知内町に加え、岩見沢市と羽幌町がそれぞれ独自の要項で入学者選抜を実施することとなった。
▼入学者選抜に関する説明会の開催
入学者選抜実施要項等をまとめた『二十八年度道立高校入学者選抜の手引』をもとに、十月中に各管内において開催する。
各学校においては、教職員に実施要項の内容の周知徹底を図るとともに、校内の入学者選抜業務における二重、三重の点検体制や情報管理体制を整備し、公正にして厳正かつ円滑な入学者選抜が行われるよう、万全の準備に努めていただきたい。
▼採点ミス等の防止
昨年度に引き続いて、本年度、東京都立高校で一千六十四件の採点ミスが発覚したとの報道があった。
各学校においては、採点ミス等の防止に向け、校内体制をあらためて確認するなど適切に対応いただきたい。
▼英語の聞き取りテストにかかわる放送機器の点検
二十七年度入学者選抜では、放送機器の不具合等によるトラブルはなかったが、トラブルはどの学校にも起こり得る。
各学校においては、複数回のシミュレーションを実施するなど、音量を含む放送機器の点検を入念に行うとともに、放送機器の突発的な不具合など、不測の事態に備えた危機管理体制を整備し、緊急対応策を教職員全員で確認していただきたい。
英語の聞き取りテストのシミュレーションについては、後日、各教育局を通じて連絡する予定。
▼第二次募集の円滑な実施
合格発表から第二次募集の合格発表までは、短期間に多くの業務が続くため、校内の報告体制および教頭を窓口とした中学校、高校間における連絡体制を整備していただきたい。
本年度も、合格者の入学意思の確認から第二次募集の合格発表までの実施マニュアルを作成し、中学校および高校に送付する予定。
▼特別な配慮を必要とする生徒への対応
各学校において、特別な配慮を必要とする生徒の出願にかかわる相談や協議については、入学者選抜実施要項および二十二年十二月六日付教高第一二四〇号通知「特別な配慮を必要とする障がいのある生徒が出願しようとする場合の対応について」に基づき、適切に対応いただきたい。
二十七年十月五日付事務連絡「道立高校への出願を希望する特別な配慮を必要とする障がいのある生徒について」で依頼したとおり、協議を円滑に進めるため、各学校においては、中学校や保護者等から特別な配慮を必要とする障がいのある生徒の出願について相談があった場合は、相談内容を教育局へ速やかに報告するよう協力いただきたい。
【国旗・国歌】
各学校における国旗および国歌に関する指導については、学習指導要領および二十六年七月二十三日付教義第七〇四号学校教育局長通知に基づき、適切に実施していただきたい。
【各種事業等】
▼道高校学力向上推進事業
▽教材作成
現在、各教科・科目の推進校・協力校においては、年内に二度の会議を開催することとしており、本年二~三月に実施した学力テストの実施結果を検証しながら、教材の改善に精力的に取り組んでいただいており、感謝申し上げる。
作成した教材はホームページに掲載しているので、授業や家庭学習での積極的な活用を図っていただきたい。
▽学力テスト
二十八年二~三月に、すべての道立高校の一年生を対象に実施する予定。
実施要項は今月中に通知するので、実施について配慮いただきたい。
▽授業実践セミナー
「教科指導セミナー」「進学指導セミナー」は、十月から十二月にかけて実施する予定。
各学校においては、教員の参加について配慮いただきたい。
〈教科指導セミナー〉
・会場=全道二十会場(道内四ブロックごとに六教科を開催)
・内容=主体的・協働的な学び(アクティブ・ラーニング)の実践的な研修(研究授業や研究協議等)
〈進学指導セミナー〉
・会場=全道六会場(国語、数学、英語について、各二会場で開催)
・内容=大学進学希望者の進路実現を図る教科指導の在り方に関する研究協議等
▽ハイレベル学習セミナー
アクティブ・ラーニングに関する全国調査の責任者であり、組織における学習・コミュニケーション・リーダーシップに関する研究者でもある東京大学・中原淳准教授に、基調講演およびワークショップを依頼した。
生徒の参加および参観を希望する教員の派遣について、配慮いただきたい。
・期日=28年1月5日~8日
・会場=ネイパル深川
・内容=基調講演、特別講演、ワークショップ、講義(英・数・国)、大学説明会、道内出身の東大生等によるパネルディスカッション等
・対象=東大、北大など選抜制の高い大学への進学を目指す道立高校一年生
・参加者=百人
▼課題解決に向けた主体的・協働的な学び(アクティブ・ラーニング)推進事業
拠点校および協力校においては、「教科指導セミナー」の講師となるスペシャリストの派遣に感謝申し上げる。
来月、主体的・協働的な学びに関する全道研究大会を行う予定。
〈全道研究大会〉
・期日=11月2日
・会場=函館稜北高校
・内容=講演「生徒に身に付けたい力~堀川高校における課題探究型学習」(京都市立堀川高校企画研究部長・飯澤功教諭)、公開授業(国語・数学・地歴公民・理科・英語)、教科別研究協議(講評―文部科学省初等中等教育局・長尾篤志視学官)
▼二十七年度「道高校学習状況等調査」
経年比較の観点から、昨年度実施した調査と同じ内容とし、学力テストと同時期(二~三月)の実施を予定している。
道教育推進計画で目標としている「学習習慣の定着」は、学力向上を図る上で極めて重要であることから、各学校においては、基礎・基本の確実な定着を目指すために、生徒に毎週最低一回は家庭学習の課題を課すなどして、学習習慣を定着させる取組の一層の充実を図っていただきたい。
▼英語教育推進のための取組
▽スーパーイングリッシュキャンプ(ウィンターキャンプ)
一月に実施するキャンプの開催に際し、学校配置のALTの派遣について、配慮いただきたい。
・期日=28年1月5日~9日
・会場=ネイパル深川
▽高校生留学促進関連事業
「高校生留学フェア」への生徒や教員の参加に協力いただき感謝申し上げる。
本年度分の留学支援金の募集枠には、まだ若干名分の余裕があることから、関心のある生徒や保護者に対し、周知いただきたい。
留学期間中の単位の取扱いについて、留学を希望する生徒や保護者に対し、十分に説明いただきたい。
・留学支援金=留学期間原則一年間の高校生十二人程度を対象に、一人当たり三十万円の留学経費を支援
・短期留学の補助(終了)=学校単位で企画する原則二週間以上一年未満の海外研修に参加する生徒二十人を対象に、一人当たり十万円を補助
▽U―18未来フォーラム
本年度、国際的な視野を広げコミュニケーション力を養うため、道内の高校生がICTを活用して、海外の青少年と交流する「U―18未来フォーラム」を実施する。
詳細について決定次第、通知するので、関係職員や生徒の派遣に配慮いただきたい。
▼「科学の甲子園」道大会
・目的=数学、理科、科学技術等の知識・技能を用いて、チームで日常生活と関連付けながら科学的に問題を解決する力を競うことによって、生徒等の科学的に探究する能力の向上を図るとともに、科学技術等に対する興味・関心を高める。
・決勝大会=12月5日午前10時、札幌啓成高校
▼HOKKAIDOサイエンスティーチャーズミーティング(スーパーサイエンスハイスクール事業)
・目的=SSH指定校である旭川西高校が開催する大学等の専門機関の職員を講師とした探究活動の指導方法等に関する研修を通して、教職員の指導力の向上を図る。
・期日・会場=11月、旭川西高校
・対象=道北地区高校教諭
・内容=授業参観、探究的な学習指導の実践報告等
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽メディカル・キャンプ・セミナー
本年度は、道立高校等の二年生六十四人が参加した。講師の派遣等に対する協力に感謝申し上げる。
セミナーの様子は、高校教育課のホームページに掲載しているので、教員や生徒、保護者に周知し、次年度に向けた参加の働きかけなどに活用していただきたい。
次年度は、八月八日~十一日の日程で実施する予定で計画中。
▽高校生メディカル講座および地域医療体験事業
本事業の実施要綱の改正によって、本年度から、本事業の指定校九校、協力校六校において実施することとした。
高校生メディカル講座、地域医療体験事業とも、開催に当たっては、実施校において、生徒の参加および管内の他高校への参加の呼びかけについて、配慮いただきたい。
▼消費者教育支援セミナー
昨年度まで、八月に実施してきた「消費者教育指導者養成講座」は、国の事業廃止に伴い廃止し、これを引き継ぐものとして、例年一月に実施している「消費者教育支援セミナー」を道消費者協会、道金融広報委員会および道教委が共催して実施する。
会場等、詳細等が決まり次第、各教育局を通じて周知するので、教員の参加について配慮いただきたい。
・期日・会場=28年1月8日、会場未定
・内容=文部科学省消費者教育アドバイザーによるワークショップ、道立高校の実践発表等を予定。
【ICTを活用した指導の充実】
本年九月、文部科学省から「二十六年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)」が公表されたが、「授業中にICTを活用して指導する能力」や「生徒のICT活用を指導する能力」など、設定されている五つの大項目すべてにおいて、昨年度の数値を上回り、本道の高校における教員のICT活用指導力は改善がみられた。
その一方、ICT活用指導力にかかる研修を受講した教員の割合は一〇・一%であり、全国平均二一・四%を大きく下回っている状況。
十二月にICT活用教育推進事業実践指定校の浦河高校において公開授業等が行われる予定であることから、教員の参加に配慮いただきたい。
また、各学校においては、生徒の学習に対する意欲や興味・関心を高め、「分かる授業」を実現できるよう、校内研修において、授業中にICTを活用して指導することや、生徒のICT活用を指導することについて取り扱い、教員のICT活用指導力の向上に積極的に取り組んでいただきたい。
【北海道学び推進月間】
本年度も、学び推進月間推進の標語募集に協力いただき感謝申し上げる。
本月間における各校の取組の定着がみられたことから、例年十月に実施している取組状況を把握する調査は行わないこととした。
本年度から、各校種の取組の実践例をまとめたチラシを作成・配布することとしたので、各学校において参考にしていただきたい。
チラシの作成に当たり、教育局から依頼があった場合には、各学校の取組が一層充実するよう、進んで情報を提供するなど協力いただきたい。
【北方領土の学習の充実】
二十七年四月二十日付教義第一二九号通知「北方領土問題に関する研修や事業等の周知について」で周知した、独立行政法人北方領土対策協議会の行う「〝えとぴりか〟巡回研究事業」等の研修や事業への教員等の参加に配慮いただきたい。
また、二十七年六月二日付教高第四一一号「第十四回(二十七年度)〝北方領土の日〟ポスターコンテストの実施について」で依頼したポスターコンテストへの応募および二十七年六月三十日付で北方領土復帰期成同盟から各高校長あてに依頼のあった高校生弁論大会への応募について、配慮いただきたい。
北方領土における実話をもとに制作された映画『ジョバンニの島』については、北方領土に関する生徒の興味を高め、理解を深める上で有効な素材である。本映画の活用については、二十六年十二月二十五日付教義第一四八五号「北方領土を舞台にした映画〝ジョバンニの島〟の活用等について」で通知したように、芸術鑑賞会等での上映の検討や図書館用DVDおよび原作図書の配置等に配慮いただきたい。
本年度は網走桂陽高校、足寄高校、富川高校、霧多布高校の主催で上映会の開催を予定しており、本映画の活用に感謝申し上げる。
【高校における特別支援教育】
▼教育上特別な支援を必要としている生徒が在籍する高校への特別支援教育スーパーバイザー等の派遣
本年二月と六月に実施した、教育上特別な支援を必要としている生徒に関する調査の結果を踏まえ、そうした生徒が在籍する高校に対し、十月から二月にかけて、教育局配置の特別支援教育スーパーバイザーや特別支援学校の教員を派遣予定。
関係の学校においては、支援や指導の充実を図るため、積極的に活用いただきたい。
▼進級・卒業に向けた適切な指導
教育上特別な支援を必要としている生徒に対しては、チーム・ティーチングや個別指導などによるきめ細かな学習指導に努めるとともに、定期的に補習を行うなど、生徒の実態に即した様々な方策を講じていただきたい。
単位の認定に当たっては、障がいのあるなしにかかわらず、授業における生徒の取組状況や課題の提出状況、補習の出席状況など、個々の生徒の学習状況を十分に考慮しながら、多面的に評価を行っていただきたい。
▼高校における特別支援教育支援員配置事業
「高校における特別支援教育支援員配置事業実施要綱」に基づき、四月に六校を支援員配置校として指定し、全道立高校第一学年を対象として六月に実施した調査結果を踏まえ、九月に二校を新たに指定した。
・本年度四月の指定校(六校)=月形高校、美唄尚栄高校、遠軽高校(定時)、上士幌高校、更別農業高校、阿寒高校
・本年度九月の指定校(二校)=追分高校、函館商業高校(定時)
【職業教育に関する事業における研究指定校決定】
▼「キャリア教育・職業教育推進事業」の研究指定校
▽研究指定校=月形高校、七飯高校、美瑛高校、白糠高校(四校)
▽研究期間=二十七~二十九年度
▽目的=高校において、学校から社会・職業への移行が円滑に行われるよう、社会的・職業的自立に向け、必要な「基礎的・汎用的能力」を育成し、キャリア発達を促す体系的なキャリア教育・職業教育の充実を図る。
▽事業内容
〈研究指定校による実践研究〉
・キャリア教育にかかわる学校設定教科・科目の開設
・高校キャリア教育の全体計画の策定
・各教科・科目のシラバスの改善・充実
・就業状況調査の実施
〈スキルアップセミナーの実施〉
▼「専門高校Progressiveプロジェクト推進事業」の研究指定校
▽研究指定校=美唄尚栄高校、札幌東商業高校、大野農業高校、函館工業高校、函館水産高校、旭川農業高校、紋別高校、釧路商業高校(八校)
▽研究期間=二十七~二十九年度
▽目的=産業構造の変化や科学技術の進歩等に対応し、次代の地域産業を担う専門的職業人を育成するため、専門高校等において、高度な知識・技能の習得に関する取組や、地域の産業特性やニーズに対応する取組など、先進的な実践研究を推進し、もって本道における職業教育の充実を図る。
▽事業内容
〈先進的な実践研究〉
高校卒業後、即戦力となる専門性の高い知識・技能の習得や地域の産業特性を生かす実践的な能力の育成に向け、つぎの内容について、大学、試験研究機関、企業等と連携した実践研究を行う。
・特色あるカリキュラムに関する研究(実習、課題研究等)
・技術開発の推進に関する研究
・高度な知識・技能の習得に関する研究
・「食」や「観光」など、地域の産業特性やニーズに対応する取組に関する研究
・その他、職業教育の充実に関する研究
〈職業能力に関する調査〉
自校の生徒が学んだ専門的な知識・技能の実社会との関連性を検証するとともに、社会的・職業的自立に必要な基礎的・汎用的能力の育成に向けた教育内容についての課題等を分析するため、生徒の卒業後における離職状況等について調査を行い、指導の改善・充実に取り組む。
▼「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の研究指定校
▽研究指定校(高校関係)=栗山高校、北広島西高校、寿都高校、穂別高校、平取高校、福島商業高校、桧山北高校、富良野緑峰高校、留萌千望高校、利尻高校、清里高校、大樹高校、弟子屈高校、羅臼高校(十四校)
▽研究期間=二十七~二十九年度
▽目的=地域の未来を担う人材を育成するため、地方自治体や地域の産業界など関係機関、団体の支援を受けながら、研究指定校において、家庭生活の大切さや子どもを育てることの意義についての学習や、小学校、中学校、高校間の体系的なキャリア教育に取り組み、もって本道におけるキャリア教育の充実を図る。
▽事業内容
〈地域ダイスキ!プロジェクト〉
・自校のキャリア教育に関する取組状況を分析し、課題を明確化する。
・小学校、中学校、高校の十二年間を見通したキャリア教育の全体計画を策定する。
・地域の特性や教育資源を生かした取組(職業体験、ボランティア活動、地域活性化のアイデア提言等)を実施する。
・地域の人材等を活用したキャリア教育に関する講演会を開催する。
・小学校、中学校、高校の十二年間を見通したキャリアノートを作成する。
〈子どもダイスキ!プロジェクト〉
・高校生と地域住民等が意見交換を行う座談会を実施する。
・知事部局等が主催する出前授業等を活用し、子どもを育てること等をテーマにした学習を行う。
・知事部局等が作成する家庭科副読本を活用した学習を行う。
(道・道教委 2015-10-20付)
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