第25期道産業教育審議会 人材育成の実績PRを 職業学科の魅力や広報で論議
(道・道教委 2015-10-21付)

産業教育審議会
第25期道産業教育審議会第3回審議会

 道教委設置の第二十五期道産業教育審議会(吉田勝彦会長)は十九日、道庁別館で第三回審議会を開いた=写真=。水産科、工業科、家庭・看護・福祉科の部会報告をもとに審議。「既存の職業学科における入学者確保に向けたより一層の魅力づくりと広報活動」について、「高校の産業教育が基礎となって、優れた人材が生み出されている。その点をPRしてほしい」「各高校で広報を工夫しているが、その予算を充実することも必要」「専門高校には、生徒にとって魅力的な面がたくさんある。様々な形でのアピールが大切」などの意見が出た。同審議会は、審議内容をもとに、年度内に道教委に建議する予定。

 二十六年度設置の第二十五期審議会では、「社会の変化に対応した産業教育を推進する学科の構成等」について、①今後の産業教育を推進する学科の構成等②定員の充足率が低い職業学科の今後の在り方等―の二つの柱を立てて審議。二回の審議会のほか、学科ごとの部会別に専門委員会を行った。

 第三回審議会には、委員十一人が出席。

 冒頭、梶浦仁学校教育局長があいさつに立ち、「皆さんの提言を十分踏まえ、本道の産業を担う人材育成に一層取り組みたい」と述べた。

 議事に入り、ことし四~八月に行った水産科、工業科、家庭・看護・福祉科の各部会報告などをもとに審議を進めた。

 柱の②のうち、「既存の職業学科における入学者確保に向けたより一層の魅力づくりと広報活動」について意見交換。

 企業経営者でもある委員からは、「高校の産業教育が基礎となって、優れた人材が生み出されている。その点をPRしてほしい」「専門高校の存在を、学校所在地にいる中学生や保護者は知っているが、それ以外のまちでは知られていない。しっかりと周知しなければ」などの声や、「企業は、人手不足で人が集まりづらく、入社しても定着率が低い。企業側も意識改革し、生徒や保護者に働きかける必要がある」「本人のモチベーションが上がる社員教育を行わなければ。企業や社会が生徒、新社会人を理解してあげるような環境づくりが必要ではないか。その意味で、企業側の責任は重い」などの意見が出た。

 学校関係者の委員は、「就職が厳しくなるほど、専門高校が強い。卒業生が正社員として活躍している情報があれば、中学生や保護者も関心をもつのでは」と述べた。

 さらに、「各高校で広報を工夫しているが、それを支える予算を充実することも必要」「専門高校には、生徒にとって魅力的な面がたくさんある。様々な形でのアピールが大切」などの意見も出た。

 第二十五期審議会の審議は今回で終了。今後、これまでの審議を踏まえ、年度内に、道教委に建議を行う予定。

(道・道教委 2015-10-21付)

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