設置学科、教育内容を確認　札幌あいの里高等支援学校説明会―道教委

（道・道教委 2015-10-22付）

道教委が札幌あいの里高等支援学校説明会

　道教委は十九日、道庁別館で二十八年四月に開校する札幌あいの里高等支援学校の説明会を開催した＝写真＝。設置学科や教育内容について説明し、約百六十人の参加者は熱心に聞き入っていた。

　札幌あいの里高等支援学校は、旧札幌拓北高校の校舎を活用する知的障がい特別支援学校高等部。一学年六学級四十八人定員で、普通科および職業学科の環境・流通サポート科、家庭科、福祉サービス科、生活技術科、生活家庭科を設置する。

　説明会では、学校教育局特別支援教育課の泉野将司主幹があいさつ。道教委が策定した特別支援教育に関する基本方針に言及し、一人ひとりの教育的ニーズに応じた専門性の高い教育の推進、できる限り身近な地域で指導や支援を受けられる体制の整備が示されていることにふれ、「職業学科を設置する知的障がい特別支援学校への進学希望者が増加傾向で、受け入れ体制の整備を進めている」と報告した。

　今月一日には、札幌あいの里高等支援学校の開校準備室を札幌高等養護学校内に置いたことを報告し、「説明会を通して、教育内容について理解を深め、生徒や保護者が進路選択の参考にするよう期待を寄せた。

　このあと、設置学科や教育内容について説明。「入学対象は知的障がいのある、自主通学可能なもの」「自校で調理する給食を提供する」「来年三月まで実習室などの改修を行っていく」「十一月下旬に募集要項を教育委員会広報に載せること」などを示した。

　また、同校開校準備室の奥田雅紀教頭は「生徒との対話を重視することで、将来の夢や希望に向かって、ベストを尽くす生徒を育てたい」「これまでの学びや経験、学習スタイル、認知特性を踏まえた多様な学びに応える」などと教育方針を述べた。

　さらに、対話による生徒自身の気づきを促すことで、「自己を理解し他者の考えや個性を尊重する力、集団の一員として役割を遂行する力」などを育成していく方針を示した。

　また、生徒を相互につなぐ学年間・学年内の連携、地域に根ざした学修活動を教育課程の特色に挙げた。

　なお、二十五日午後二時三十分からも同様の説明会を行う。

(道・道教委 2015-10-22付)