渡島女性校長・教頭会が第２回研修会　思考力等育成へ言語環境の整備を　渡島教育局・辻局長が講話

（関係団体 2015-10-28付）

渡島公立学校女性校長・教頭会研修会

　【函館発】渡島公立学校女性校長・教頭会（新濱美喜子会長）は二十一日、函館市立金堀小学校で本年度第二回研修会を実施した。二十九人が出席。辻俊行渡島教育局長の講話などを通じ、言語環境を整備することの重要性や、教育行政と学校の関係性について理解を深めた。

　はじめに、あいさつに立った新濱会長は、教育環境のさらなる充実に向けて、管理職の資質能力を高めていくことの重要性を強調。管理職としての使命を「子どもの自立を支えること」とし、「今回の研修で学んだことを、子どもたちのために役立ててほしい」と呼びかけた。

　続いて辻局長が「学校教育における今日的課題」と題して講話した＝写真＝。子どもたちの思考力、判断力、表現力を育むためには、「教員の言語環境の整備が不可欠」と助言。有効性の高い取組として、「教師は正しい言葉で話し、正確な文字で板書すること」「校内ポスターや配布資料に適正な用語を用いること」「校内放送では、適切な言葉を使って簡潔に話すこと」―などの例を示し、実践を求めた。

　つぎに、「教育行政と学校」をテーマに、都道府県教委と市町村教委、学校の関係性について現状を説明。道内においても、「市町村との連携が困難になっている」とし、「地域の実情に応じた教育振興が図られるよう、早急な改善が求められている」と述べた。

　最後に、過去数年間のデータをもとに、学力向上にかかわる動向を紹介。二十二年度から取り組んできた巡回指導教員活用事業やチャレンジテストなどによって、道内における児童生徒の学力が上昇傾向にある状況を示し、「子どもたちの学習意欲をより高められるよう、関係者間の連携強化を」と呼びかけた。

(関係団体 2015-10-28付)