北理研札幌支部理科教育研究大会　活動生み出す問いかけ　５年２組「もののとけ方」授業公開

（関係団体 2015-10-30付）

北理研札幌支部理科教育研究大会―公開授業

　道小学校理科教育研究会の第一回札幌支部理科教育研究大会（二十三日、札幌市立北野小）では、北野小学校三～六年生の授業を公開した。このうち、五年二組「もののとけ方」（南口靖博教諭、児童数三四人）では、ミョウバンの溶け方に対する見方や考え方を深めるよう授業を展開。児童は、水の温度を変えてミョウバンを溶かした＝写真＝。

　これまで児童は、ミョウバンを水で溶かし、水に溶けるミョウバンの量には限度があることや、水を温めることで溶ける量が増えることを学習している。

　本時では、析出したミョウバンを温めて溶かす活動を通して、水の温度で溶けたり析出したりすることに気づき、水の温度を意図的に変えてミョウバンの溶け方に対する見方や考え方を深めることができることをねらいとした。

　南口教諭は、前時でミョウバンを溶かしたビーカーを提示。溶けたはずのミョウバンが析出していることにふれ、どれくらいの温度ならミョウバンが溶けるか問いかけた。児童は「三十度くらい？」「六十度かな？」と予想を発表。各班に分かれ水溶液を温めてミョウバンを溶かした。

　児童は、何度上げれば水に溶けるのかを調べたほか、「温度が下がったからミョウバンが析出したのでは？」と疑問をもち、水溶液を冷やした。南口教諭は、意図的に水の温度を上げたり下げたりする活動を生むため、水や氷を使って冷やす姿や温め直す各班の活動を全体に紹介した。

　児童は、水や氷を使って水溶液を冷やしたり、温めたりするなど取組を通して、ミョウバンの溶け方に対する見方や考え方を深めていた。

(関係団体 2015-10-30付)