旭川市特別支援学級設置学校長協会 顔が見えるつながりを 研修会開き職能向上へ研鑚
(関係団体 2015-11-02付)

旭特協研修会
旭特協研修会

 【旭川発】旭川市特別支援学級設置学校長協会(岡澤好弘会長)は十月二十七日、上川教育研修センターで二十七年度研修会を開いた。旭川地域児童デイサービス等連絡協議会会長の廣岡輝恵氏が「顔の見えるつながりが子どもを育てる」をテーマに講演=写真=。子どもの困り感を関係者で共有し、それぞれが連携し課題解決に当たるよう求めた。参加者四十五人は、研修を通して、特別支援学級設置学校長としての職能向上に努めた。

 はじめに、岡澤会長があいさつ。次年度に道特別支援学級設置学校長協会の経営研究大会旭川大会を控えていることから、大会に向けて各会員に協力を求めた。

 また、特別支援教育に対する国の動向にふれ、「合理的配慮が今後の課題となる中、子どもの自立に向けた支援を保護者や学校、様々な機関で考えることが大切」と強調。「講演を通して、学校と児童デイサービスの連携を深めることができれば」と期待した。

 つぎに、廣岡氏が「顔の見えるつながりが子どもを育てる~放課後等デイサービスの役割と地域連携」と題して講演。放課後等デイサービスについて、「対象は小学生から高校生まで。運動や音楽療法、作業訓練など活動内容は事業所によって異なる」と説明した。

 子どもに対しては、発達支援やソーシャルスキルの獲得、余暇支援の視点をもとにした、ライフステージに応じた支援の必要性を訴えた。家族支援については、「家族の関係性は子の成長とともに変化する。将来、親は支援者の一人になることが望ましく、親子の健全な分離が課題となる」と述べた。

 子どもに対する適切な支援の在り方として、「子どもを真ん中に、教育と福祉が連携することが大切」と主張。その上で、子どもの困り感を関係者で共有し、地域と協働するよう求めた。

 デイサービスの利用について、旭川市内ではまだ利用が少ないことや、中高生のニーズが増えていること、親にハンディキャップのある家庭が多いことを報告した。

 課題解決に向け、早期からの支援を継続して行うことの重要性を強調。「本人や家族にとって一番良い支援をそれぞれが連携して考えていくべき」と結んだ。

 このあと、旭川市教委教育指導課の白石真主査が情報提供した。

(関係団体 2015-11-02付)

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