札幌市道徳教育研究会が全市授業研　しなやかな心もつ子育成　発寒西小６年生「輝け！自分」

（関係団体 2015-11-04付）

札幌市道徳教育研究会全市授業研究会

　札幌市道徳教育研究会（三浦伸子会長）は十月二十六日、札幌市立発寒西小学校で全市授業研究会を開催した。六年生道徳「輝け！自分」（児童数三三人）を堀﨑将大教諭が指導＝写真＝。資料を通して、児童は自分を見つめ直し、自分らしく生きることを考えていた。

　同会では、研究主題「しなやかな心をもつ児童・生徒の育成」のもと、①つながりを生み出す資料の活かし方②つながりを深める教師のかかわり―の二点を研究の視点として研究を進めている。

　六年一組道徳「輝け！自分」では、本時のねらいを「熊田さんにとっての私らしさを考える活動を通して、自分の私らしさを大切にしていこうとする心情を育む」こととした。

　前時では、互いに友達のよさを伝え合う活動を通して、友達が考える自分の良さについて理解したほか、事前に『私は、私らしく～熊田千佳慕』の資料を読み聞かせ、内容の理解を深めた。

　堀﨑教諭は、資料から「熊田さんにとって、私らしく生きるとは？」と問いかけた。児童は、「絵を描き続けること」「時間がかかるが、一本一本細かく丁寧に描くこと」「夢に向かって挑戦しながら生きること」などと発表。熊田さんは、これらをすべて合わせ、自分の良さを大切にして生きていることが、私らしく生きることだとまとめた。

　熊田さんの写真から児童は、「すごくいい顔をしている」「こういう風に生きているから楽しい」と話すなど、自分らしく生きていることから、熊田さんは幸せな表情であることを感じ取っていた。

　また、堀﨑教諭は「みんなの私らしさってどんなところ？」と問いかけ、考えさせた。児童は、ワークシートに〝私らしさ〟を記入。書けていない児童に対しては、友だちから自分の良さを言ってもらい、参考にするよう支援した。

　授業後には、①資料の生かし方②子どもの考えを生かす教師のかかわり―の二点について研究討議した。

(関係団体 2015-11-04付)