道徳教育の活性化期待　帯広市教育研究所がアイデア集　『私たちの道徳』活用で３０例

（関係団体 2015-11-04付）

　【帯広発】帯広市教育研究所（楜澤実所長）は、『私たちの道徳』の活用にかかわわるアイデア集を発行した。小学校低・中・高学年、中学校合わせて三十例を用意。同所では、「アイデア集を参考に、『私たちの道徳』を大いに活用しながら道徳教育の活性化を図ってほしい」と話している。

　アイデア集は、学校で広く活用されている『私たちの道徳』の活用にかかわって、一つの資料について具体的なねらいや授業の構想、指導の展開、補助資料等の活用上の工夫について明示しているもの。小学校低・中・高学年、中学校合わせて三十例を用意。そのまま授業で活用できるほか、学年・学級の実態に応じてアレンジし、つくり替えて実践できる。

　特徴として、①道徳の時間はもちろん、学校の教育活動全体や家庭・地域を通じて活用できる②学習指導要領に示す道徳の内容項目ごとに「読み物部分」と「書き込み部分」とで構成されている③児童生徒の発達段階を踏まえ、先人等の名言、偉人や著名人の生き方に関する内容を多く取り上げるとともに、いじめ問題への対応や日本の伝統と文化、情報モラルに関する内容などの充実を図っている―などが挙げられる。

同研究所では、学校で広く活用されている『私たちの道徳』について、「より効果的な活用方法」や、「どのように活用すると道徳教育の充実につながるか」などを考え、同アイデア集の作成を提案。七月の下旬から同所職員や、所員など総勢二十一人で作業を進めた。

　市内小・中学校四十校に配布済み。今後は、同所の夏季教員研修講座などの長期研修などでも活用していく予定。

　楜澤所長は「児童生徒が自らの考えを主張し、相互に尊重し合いながら議論する学習など、多様な活用例を取り入れた。ぜひ、授業づくりに役立てて、『私たちの道徳』を大いに活用しながら道徳教育の活性化を図ってほしい」と期待している。

(関係団体 2015-11-04付)