第３９回渡島公立幼稚園教育研究大会　主体的な遊びの支えを　公開保育・実践発表等で研鑚

（関係団体 2015-10-29付）

渡島幼稚園教育研究大会

　第三十九回渡島公立幼稚園教育研究大会知内大会が十月上旬、知内町内で開かれた。園長・教諭に加え、特別支援教育支援員や町内小・中・高校教諭など約六十人が参加。研究主題「幼児の主体的な活動としての遊びを支える保育者の役割」のもと、公開保育や協議、実践発表などを行い、幼児の発達を支える教師のかかわり方などについて研鑚した。

　鹿部町立しかべ幼稚園、森町立さわら幼稚園、同森幼稚園、知内町立知内幼稚園の四園で構成する、渡島公立幼稚園教育研究会(会長・三島裕一知内幼稚園長)が主催。四園共通の研究主題として、「幼児の主体的な活動としての遊びを支える保育者の役割」を設定している。

　大会でははじめに、知内幼稚園を会場に、三・四・五歳児の公開保育が行われた。

　同幼稚園では、「一人ひとりの発達を支える教師の役割～表現する楽しさや達成感を味わわせるためには」を研究主題に設定した。ごっこ遊びやままごと、ブロック遊び、体を動かす遊び、制作遊びなど、多様な環境を構成し、発達段階に応じたねらいを位置付けた。

　ホールには、園児がしたい遊びを見つけ、意欲的に取り組むことができるよう、各コーナーやコースを工夫して構成。「体を動かすことは楽しい」という経験を積むことができるよう、保育者が援助していた。

　園児は、保育者や友達とのかかわりの中で楽しく遊んでいた＝写真＝。

　続いて、知内町中央公民館に会場を移して開会式を行った。冒頭、三島会長があいさつに立ち、前年度までの四園の研究実践の成果を確認した上で、幼児教育を取り巻く諸課題にふれ、「幼稚園は子どもにとって初めて出合う学校」であることを再認識するよう呼びかけるとともに、「共通の研究主題でしっかり実践を深めよう」と述べ、研修の成果が各園に広がることを期待した。

　つぎに、渡島教育局の中島康則次長があいさつ。二十六年度の全道大会渡島大会の成果を評価した上で、「幼児の一人ひとりの発達を支えている教師の力量向上が大切。日々の実践を交流し、実り多い大会に」と期待を寄せた。

　このあと、公開保育に関して、保育研究。午後からは、森幼稚園が、同園の研究主題「いきいきとたくましく遊ぶための援助の在り方を探る」のもと、日ごろの実践を発表。参加者による研究協議が行われ、幼児の発達を支える教師の役割や環境の構成について協議を重ねた。

(関係団体 2015-10-29付)