上川局が教育支援活動推進研修会　選択研修など通し研鑚　学童保育の実践事例報告も

（道・道教委 2015-11-04付）

地域の教育支援活動推進研修会道北会場

　【旭川発】上川教育局と上川総合振興局保健環境部は十月二十九日、上川合同庁舎で二十七年度第二回地域の教育支援活動推進研修会（道北会場）を開催した＝写真＝。上川管内をはじめとした五管内の放課後子ども教室や学校支援地域本部等から百八人が参加。学童保育の実践事例報告や選択研修、情報交流などを通して、教育支援活動の充実に向けて研鑚を積んだ。道「体験の風をおこそう」運動推進協議会共催。

　開会式のあと、上川教育局社会教育指導班の小島紀行社会教育主事が本道の子どもの現状と課題について、全国学力・学習状況調査結果などを交えて説明。子どものより良い生活習慣づくりにかかわり、富良野市ＰＴＡ連合会と富良野市教委による「家族の約束七か条」、名寄市教育研究所が作成した「家庭で取り組む七つのポイント」などの取組を紹介した。

　つぎに、東川町教委生涯学習推進員の小林峻氏、浜頓別町放課後子ども教室コーディネーターの菊地ともえ氏が学童保育の実践事例を報告した。

　うち、小林氏は、東川町の放課後児童クラブについて、体験活動の充実を図るため、クラブのある町地域交流センターに隣接する体験農園などの施設等を有効活用していることを紹介。豊富なプログラムのほか、やりたいことを子どもが選べるため、子どもの体験量や人とのかかわりが増えたことを成果に挙げた。

　続く選択研修では、①障がいのある子どもや特別な支援を要する子どもへの対応②子どもの創造性を育む活動プログラム③子どもの学力向上につながる活動プログラム④コーディネーター研修⑤子どもの安全と応急手当―を実施した。

　⑤においては、国立大雪青少年交流の家企画指導専門職の村澤泰志氏が講師を担当した。野外における体験活動において、事前に危険を想定し安全対策をするとともに、万一に備え危機管理することの大切さを強調。加えて、野外活動を行う前の入念な現地調査を推奨した。

　また、子どもたちを引率しながら冬山登山を行うと仮定して、子どもの安全管理に必要なものをグループで話し合わせた。

　このほか、身の回りにあるものを使って、打撲や骨折の手当、腕の吊るし方などの応急手当を紹介した。

　選択研修後、参加者同士で日常の取組などについて情報交流した。

(道・道教委 2015-11-04付)