道教委体力向上パートナーシップ形成事業　奈井江小など１４校指定　実践事例作成や教員対象の研修も

（道・道教委 2015-11-04付）

　道教委は、本年度新規事業「体力向上パートナーシップ形成事業」における実践研究指定校として、奈井江町立奈井江小学校など十四校を決定した。各校には、プロスポーツクラブ等と連携した運動プログラムを提供。これらに取り組みながら、実践事例を作成するほか、教員を対象とした体力向上プログラム研修を開催するなど、全道小学校の体力向上の取組充実を目指す。

　同事業では、道内の大学やプロスポーツクラブ、ＮＰＯと連携して、指導者等を派遣し、授業改善や教員研修の充実、子どもの運動機会の確保に取り組み、その成果を普及・啓発。各学校における体力向上の取組を充実し、本道児童生徒の体力向上を目指す本年度の新規事業。

　七月には、学識経験者やスポーツ団体などで構成する道体力向上サポーターズネットワーク会議を発足。学校へ提供する運動プログラムを検討するとともに、体力向上施策の推進の在り方、連携方策について話し合ってきた。

　プログラムを提供する実践研究指定校は、全管内で小学校一校ずつの計十四校。指定期間は来年二月末まで。道体力向上サポーターズネットワーク会議メンバーと共同で、学校の実態等に応じた運動プログラムを設け、体育の授業や授業以外の取組を充実させる。

　プログラムには、「プロスポーツクラブ等の準備運動を児童用に改善したもの」「ボール運動や陸上の指導に活用できるもの」「ゲーム要素があり、休み時間の遊びでも使えるもの」「基本的な体の動かし方を身に付けるもの」などがあり、各校はこのうち二つを実践研究。野球やサッカー、バスケットボール、バレーボールの指導者等も派遣する。

　提供したプログラムを全道に普及するため、実践事例を年度末に作成する計画だ。

　また、教員を対象とした体力向上プログラム研修を来年二月に開催し、調査研究した運動プログラムや体力向上、新体力テストの効果的な実施について学ぶ。

　実践研究指定校はつぎのとおり。

▽奈井江町立奈井江小▽千歳市立泉沢小▽小樽市立奥沢小▽洞爺湖町立洞爺湖温泉小▽新冠町立朝日小

▽鹿部町立鹿部小▽奥尻町立奥尻小▽美深町立美深小▽小平町立鬼鹿小▽枝幸町立目梨泊小

▽美幌町立旭小▽帯広市立帯広小▽釧路市立共栄小▽別海町立上風連小

(道・道教委 2015-11-04付)