札幌市教委図書館モデル公開授業　用途に合った本探そう　中央図書館で上白石小５年生

（市町村 2015-11-06付）

札幌市立上白石小が図書館モデル公開授業

　札幌市立上白石小学校（小倉光晴校長）は十月下旬、札幌市中央図書館で図書館モデル公開授業を行った。同校の五年生四十七人が参加。日本十進分類表について説明を受けたほか、用途に合わせた本を探すなど図書館の仕組みを学んだ。

　札幌市教委の図書館モデル公開授業研究実践校事業では、中央図書館を活用した公開授業を実施し、児童生徒の地域図書館活用への関心を高め、学校と地域図書館の連携が一層図られることを目指している。

　同校は本年度研究実践校の指定を受け、総合的な学習の時間「図書館のひみつを探ろう」を展開。日本十進分類表について学ぶとともに、図書館の仕組みについて学ぶことを目的とした。

　この日、五年生四十七人が中央図書館を訪問。はじめに同館職員が日本十進分類表について説明した。

　このあと、「係活動で新聞係になったけれど、新聞の作り方がいまいち分からない。上手な新聞の作り方が知りたいなあ」「星ってとってもきれいよね。星座には、お話があってロマンチックだわ。星座のことについてもっと知りたい！」などといった指令書を各グループ二枚ずつ受け取り、用途に合わせた本を探した＝写真＝。

　児童たちは、指令書をもとに候補となる複数の本の中から、一冊を選び書名や著者名、出版年を記入したほか、自分の好きな本を選んで、本とふれあった。

　今後はグループでどういう本を選んだのか交流するほか、同校の図書館での調べ学習などに生かしていく。

　吉田康人教諭は「今回の活動が、図書館を利用するきっかけとなれば。また、たくさんの本の中から情報を選ぶときに、出版年に気づいて情報の新しさを判断してほしい」と話していた。

(市町村 2015-11-06付)