札幌市教委が児童生徒の食物アレルギー状況まとめ 27年度は15800人に症状 原因食材は卵・果物などが上位(市町村 2015-11-10付)
札幌市教委は、二十七年度児童生徒の食物アレルギーの状況をまとめた。食物アレルギー症状のある小中学生は、一万五千八百十四人。前年度と比べて二百二十八人減少している。アレルギーの原因となる食材では、小中学生いずれも卵、果物、魚卵が上位を占めている。アレルギーの原因となる食材を取り除いた「除去食」の対応をしている小・中学生は一千二百三十五人、代替食の対応は五百五十七人だった。
二十七年度の札幌市学校教育指導の実態調査(自己申告を含む)から、小・中学校における食物アレルギー症状のある児童生徒の割合は、小学校九千九百四十三人(一一・一%)、中学校五千八百七十一人(一三・〇%)となっており、二十六年度より小・中学校で〇・二ポイントずつ減少。食物アレルギーの原因となる食品は、小学生が卵(三五・一%)、果物(三四・五%)、魚卵(一五・六%)と続いた。中学生は、果物(五一・三%)、卵(一八・四%)、魚卵(一〇・一%)の順で多かった。
学校給食での対応については、献立内容によって、主食や副食を持参している小学生が一千十八人(一・一%)、中学生は二百六十九人(〇・六%)で、牛乳アレルギーで飲用を中止している小学生は六百二人(〇・七%)、中学生は二百四十五人(〇・五%)となっている。
除去食の対応をしている小学生は九百九十二人(一・一%)、中学生は二百四十三人(〇・五%)。代替食の対応は小学生四百三十六人(〇・五%)、中学生で百二十一人(〇・三%)だった。
過度の症状のため、毎日弁当を持参している小学生は八十四人(〇・一%)、中学生で十七人(〇・〇四%)となっている。
市教委では、ことしからごまを除去して共通に食べられる学校給食を提供しており、「今後も児童生徒全員が教室で食べられるような献立を検討していきたい」と話している。
(市町村 2015-11-10付)
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