胆振局が学力向上推進研開く　学力調査結果の効果的な活用理解　講義やグループ協議など

（道・道教委 2015-11-10付）

胆振教育局が学力向上推進研修会

　【室蘭発】胆振教育局は四日、むろらん広域センタービルで学力向上推進研修会（室蘭会場）を開催した＝写真＝。管内の市町立小・中学校、中等教育学校、特別支援学校の教諭ら約六十人が参加。講義や説明、グループ協議などを通じ、各学校における全国学力・学習状況調査の効果的な活用方法などについて見識を深めた。

　全国学力・学習状況調査の分析・活用方法等に関する研修を通して、調査結果を活用した組織的な検証改善サイクルを確立し、教育指導の充実や児童生徒の学習状況の改善を図ることを目的としている。

　はじめに、道教委学校教育局義務教育課学力向上推進グループの熊谷誠主査が「全国学力・学習状況調査の本道の結果および課題について」と題して講義。本年度の調査における小・中学校の科目別データを示した上で、「二十七年度分析ツール北海道版」のさらなる活用などを呼びかけたほか、「調査問題に込められたメッセージ」についても説明した。

　続いて、「授業改善の方向性について」をテーマに、小学校部会、中学校部会に分かれてグループ協議。基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得に向けた授業改善および授業以外の取組の方向性などについて意見を交換した。

　最後に、「生活習慣の改善を図る指導のポイントおよび保護者や地域住民との連携」について説明が行われたほか、「家庭学習も含めた望ましい生活習慣の確立に向けた取組」などについて協議。参加者は、教育指導の充実や児童生徒の学習状況の改善を促進するため、活発に意見を交わした。

　なお、胆振教育局では、十月中旬に登別市、苫小牧市で同研修会を開催した。

(道・道教委 2015-11-10付)