上川局が教科指導セミナー地歴公民　主体・協働的な学び模索　授業参観や実践発表など

（道・道教委 2015-11-11付）

上川教育局教科指導セミナー地歴公民

　【旭川発】上川教育局は十月三十日、旭川東高校（山根治彦校長）で道高校学力向上推進事業二十七年度教科指導セミナー（道北ブロック地歴公民）を実施した＝写真＝。テーマは「課題解決に向けた主体的・協働的な学び（アクティブ・ラーニング）について」。授業参観や実践発表などを通して、参加者十三人は指導力の向上に努めた。

　この日、開会式のあと、宗谷教育局高校教育指導班の西埜聡明指導主事が課題解決に向けた主体的・協働的な学びについて説明した。アクティブ・ラーニングに関する国や道教委の考え方、動向を紹介。知識・技能の習得および定着と活用、振り返りを意識した指導を求めた。

　つぎに、参加者は同校の世界史三年「日露戦争の意義と韓国併合について」（尾村晃治教諭、生徒数三九人）の授業を参観した。

　日露戦争の背景と影響を多角的にとらえることを目標としている本時。尾村教諭は、導入で前時の復習として、日英同盟を締結した理由などについて、生徒同士で振り返らせた。

　続いて、日本とロシアが戦争に至った背景、戦争中のロシアの国内事情、戦争の影響などの重要なポイントについて、生徒同士で話し合うよう促しながら、関連している出来事や他国の情勢などを交えて解説した。

　授業後の研究協議において、尾村教諭は「年間の授業すべて、導入の十分間を復習に充てている。生徒自身が考えて周りに説明することで、理解が深まっている」「板書をノートに書くか、配布したプリントを活用するかは、生徒に選択させている」などと、授業のポイントを紹介した。

　このあと、旭川南高校の川崎尚子教諭と小西真一教諭、旭川西高校の飯岡寛治教諭、富良野高校の井上結香子教諭が実践発表した。

(道・道教委 2015-11-11付)