道青少年健全育成審議会 少年非行の現状など確認 若者への意見聴取の在り方議論へ(道・道教委 2015-11-13付)
第2回道青少年健全育成審議会
道が設置する道青少年健全育成審議会の第二回会合が十一日、札幌市内かでる2・7で開かれた=写真=。第五期審議会の初会合に当たる今回は、大学教授や弁護士、公募委員など十人が出席。北海学園大学法学部の寺島壽一教授が会長に就任した。少年非行の現状や若者意見募集の実施状況に関する報告を受け、若者意見の聴取の在り方について意見交換を行った。
本道における青少年の健全な育成を図るため、十九年度から知事の附属機関として審議会を設置しており、今回は第五期の審議会として初会合となった。
冒頭、道環境生活部くらし安全局の佐藤敏局長があいさつに立ち、「道では、政策の意思決定過程で審議会での審議やパブリックコメントを実施して意見聴取しているが、全国を上回る早さで少子高齢化が進み、人口が減少する中、将来に向けて異なる世代の意見を反映することが課題」と説明。若い世代の意見を反映する取組を通して若者の参画を促す大切さを指摘し、審議会では若者の意見聴取について話し合うことを述べた。
このあとの協議では、北海学園大法学部の寺島壽一教授を会長、道医療大学の河合祐子准教授を副会長に選出した。有害図書類の指定などを審議する社会環境整備部会の委員六人も決めた。
次いで、事務局が少年非行の現状と若者意見募集の中間実施状況を報告。ことし九月末における非行少年は一千百八十五人で、前年同時期と比べ百三人減少したこと、薬物乱用少年は九人で三倍に増えたこと、コミュニティサイト等を利用したことによる被害少年は五十八人だったことなどを示した。
二十九歳までの道内在住者を対象に、十二月四日まで行っているインターネットを活用したアンケートでは、若者の参加を促す意見聴取方法として、インターネットを活用したフォーム入力、SNSなどを使った意見交換の順で多いこと、本人や家族にとって関心が高いものは、日常のくらしや医療、福祉に関することが最も多かったことなどを報告した。
引き続き、若者意見の聴取について意見交換を行い、委員からは、「若者の本音をどう聞き出すかが課題」「犯罪を犯してしまった子どもや、悩みをもつ子どもの意見を聴く機会も必要では」「ほかの都府県での類似調査と比較して本道の特徴を分析しては」などの意見が出された。
次回の審議会は、来年三月中旬を予定している。
(道・道教委 2015-11-13付)
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