道公立学校教頭会第１ブロック研修会　講演、活動報告通し研鑚　小樽、後志、石狩から８０人参加

（関係団体 2015-12-03付）

道公立学校教頭会第１ブロック研

　二十七年度「道公立学校教頭会第一ブロック研修会」が十一月二十日、千歳市内のＡＮＡクラウンプラザホテル千歳で開かれ、小樽、後志、石狩の各地区教頭会から約八十人が参加した＝写真＝。丸駒温泉㈱の佐々木義朗代表取締役の講演をはじめ、研究協議として研修部、組織部などが活動内容を報告し、教頭としての職能の向上に向けて研鑚を積んだ。

　主催者を代表してあいさつに立った道公立学校教頭会の小澤保範事務局次長は、教頭会の歴史を語るとともに、「北海道の教育は解決しなければならない課題が山積している」と言及。全国学力テスト、体力向上、いじめ問題、コンプライアンスなどを挙げ、「教頭として教育改革の方向をしっかりと見極め、学校経営に参画していく意欲をもち、日々の仕事に力強く取り組んでいきたい」「保護者や地域から信頼される学校づくりなど、教頭の役割を全うしていきたい」と力強く語った。

　また、第一ブロックを代表して丸岡哲也ブロック長が登壇。様々な教育課題にふれ、「各学校では課題の克服を目指して、組織的、機動的な学校運営を行い、保護者や地域から信頼される学校づくりが求められている」とし、「教育課題を的確にとらえ、会員の情報共有と相互の連携を図り、教頭としての職能の向上を図っていかなければならない。各地域の日ごろの実践を交流し、自校の運営のヒントを得てもらいたい」とあいさつした。

　続いて来賓として、石狩教育局の村上明寛局長、千歳市教委の宮崎肇教育長、石狩管内小中学校長会の畠山昌平会長があいさつ。うち、村上局長は「様々な課題に対応するために学校の総合力を高めていく必要がある」とした上で、①学校が一体となった組織的な教育活動の展開②地域とともに歩む学校づくりの推進③コンプライアンスの確立―の三点を説明した。

　①では、「チームとして機能するため、校長のリーダーシップのもと、教諭自ら学校運営に携わるという意識、人材育成や業務改善の推進」を挙げた。②については、「地域全体で子どもを見守るとともに、コミュニティ・スクールの導入を進める」。③については、「子どもや保護者に不安を与えるような不祥事はあってはならない。職員一人ひとりが何ができかを考えてほしい」と語った。また「教頭は学校運営推進の要として、リーダーシップを発揮してほしい」と締めくくった。

　引き続き、丸駒温泉の佐々木代表取締役が「こころの古里　丸駒百年～すべてはホスピタリティーから」と題して講演。その後、研修部、組織部、調査部広報部が活動内容を報告。また、小樽、後志、石狩の各地区教頭会の活動報告、協議を行い教頭としての職能向上を図った。

(関係団体 2015-12-03付)