ジャパンマイコンカーラリー道大会　個人戦２部門と団体戦で苫小牧工業高が３冠　高校生１１０人が性能競い合う

（関係団体 2015-12-02付）

ジャパンマイコンカーラリー北海道地区大会

　【小樽発】道工業高校長協会（池田尚志理事長）が主催する二十七年度ジャパンマイコンカーラリー北海道地区大会が十一月二十二日、小樽工業高校を会場に開催された＝写真＝。道内の工業高校など十九校から百十人が参加。自分たちで製作した自慢のマシンを走らせ、その性能を競い合った。

　マイコンカーラリー競技は、指定のマイコンボードを搭載し、全長約六十㍍のコースをプログラミングによって白線を読み取りながら自立走行する模型自動車を、二台並走させながらタイムを競うもの。道内の工業高校のコンピューター制御学習の一環として開催され、ことしで二十一回目を迎える。

　大会は、初出場者が基本的な技術を用いて製作したマシンで競うベーシッククラスと過去に出場経験があり、より高度な技術を用いて製作したマシンで競うアドバンスクラスの二部門に分かれて開催。また、一校につき五台以上がアドバンスクラスにエントリーしていれば、各校上位三台のタイム合計で競い合う団体戦に出場することができる。

　当日は、ベーシッククラスに十五校五十四人、アドバンスクラスに十三校五十六人、団体戦に五校がエントリー。生徒たちはセンサーやギアなどに工夫を凝らしたマシンを手に、開会直前まで熱心に最終調整を行い、その性能と成果を競い合った。

　競技の結果、個人戦ベーシッククラスでは、苫小牧工業高校一年の増田幹君が優勝。アドバンスクラスでは、苫小牧工業高三年の槇勇人君が優勝し、全国大会への切符を勝ち取った。一方、団体戦でも苫小牧工業高校がその力を発揮し、個人戦二部門と団体戦の三冠を果たした。

　全国大会は、来年一月十日から東京の日本工学院八王子専門学校で開催。両部門の優勝者のほか、アドバンスクラス四位に入賞した紋別高校二年の小澤優乃さんが出場する。

　大会結果はつぎのとおり。　　　　　　＝敬称略＝

▼ベーシッククラス

▽一位＝増田幹（苫小牧工業高校一年）

▽二位＝長澤隆太（苫小牧工業高校一年）

▽三位＝永井明宏（苫小牧工業高校一年）

▽四位＝新田琉斗（苫小牧工業高校一年）

▽五位＝早田友亮（札幌琴似工業高校二年）

▼アドバンスクラス

▽一位＝槇勇人（苫小牧工業高校三年）

▽二位＝本間優樹（苫小牧工業高校二年）

▽三位＝南出真輝（苫小牧工業高校二年）

▽四位＝小澤優乃（紋別高校二年）

▽五位＝長田僚斗（紋別高校二年）

▼団体戦

▽一位＝苫小牧工業高校

▽二位＝紋別高校

▽三位＝道高等聾学校

▽四位＝函館工業高校

▽五位＝小樽工業高校

(関係団体 2015-12-02付)