より良い授業づくりへ　十勝地区小・中学校放送教育研究大会

（関係団体 2015-12-01付）

十勝地区小中学校放送教育研究大会

　【帯広発】十勝地区小・中学校放送教育研究大会上士幌大会兼上士幌町教育研究大会が十一月二十日、上士幌町立上士幌小学校を主会場に開かれた＝写真＝。上士幌町内の小・中・高校で公開授業を行ったほか、研究発表や小・中分科会を実施。約百十人が参加し、放送教育の充実・発展に向けて研鑚を積んだ。

　十勝地区小・中学校放送教育研究会（吉藤清孝会長）、上士幌町学校教育推進協議会（小堀雄二会長）などの共催。研究主題は「放送教育・ＩＣＴ活用教育が拓く、自ら学ぶ子どもの育成」。

　この日は、上士幌小で三授業、上士幌中学校で二授業を公開し、それぞれの研究主題のもと、授業を展開した。

授業公開後に行われた開会式では、冒頭、吉藤会長があいさつに立ち、「学校では、児童生徒に基礎的・基本的な知識・技能を習得させるとともに、それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を育成することが求められる」とした上で、「児童生徒が主体的に学習に取り組む態度を養うためには〝ＩＣＴ機器〟を適切に活用する力や情報活用能力を身に付けることが大切」と強調。「大会を通して、放送教育やＩＣＴ教育の在り方を追究し、より良い授業づくりにつなげてほしい」と呼びかけた。

　続いて、小堀会長が登壇。教育現場において、基礎的・基本的な知識技能、思考力・判断力・表現力および学習意欲を重視した指導の充実が一層求められていることにふれ、「公開授業や研究協議を通して、これからの学びのかたちについて協議を深めるとともに、創意工夫のある授業づくりにつながれば」と期待を寄せた。　

　つぎに、十勝教育局の佐藤育子教育支援課長、上士幌町教委の馬場久男教育長がそれぞれ来賓あいさつした。

　佐藤教育支援課長は「各学校において、ＩＣＴを効果的に活用し、子どもの学ぶ意欲を高め、主体的な学びや思考を深める中で、子どもたちが情報社会で適切に様々な情報を選択・活用する〝情報活用能力〟を育むことが重要」と指摘。「本大会で得られた成果を子どもたちの主体的な学びの構築に生かしてほしい」と求めた。

馬場教育長は「大会が、様々な教育課題の解決や明日からの教育現場の実践の糧となることに期待している」と呼びかけた。

　このあと、上士幌小の池田秀夫教諭が同校の研究概要について発表したほか、小・中分科会を行い、参加者は、放送教育、ＩＣＴ教育の充実・発展に向けて協議を深めた。

(関係団体 2015-12-01付)