道北地区小学校放送教育研究大会　豊かな心で感じる子育成　旭川市豊岡小６年道徳を公開

（関係団体 2015-12-02付）

道北地区小学校放送教育研究大会

　【旭川発】道北地区小学校放送教育研究会（鐘ヶ江義道会長）は十一月二十七日、旭川市立豊岡小学校（斉藤哲子校長）を会場に、二十七年度研究大会を開催した。研究主題は「豊かな心で感じ　主体的に学びを創る児童の育成」。道徳教育番組「オン・マイ・ウェイ！」を活用し、六年道徳の時間「弱さに打ち勝つには？」（十河史教諭、児童数二四人）では、目標に向かい、あきらめずに努力し続けることの大切さを伝える「考える道徳」の授業を展開した＝写真＝。

　同研究会は、研究主題のもと、①学校放送番組の良さを生かした授業研究②ＩＣＴ機器と学校放送番組が融合した効果的な活用③地上デジタル放送の効果を十分に発揮できる通信、大型テレビ機器等の視聴環境の改善―の三点を重点課題に設定した。

　特に、①において、新番組の活用や「考える道徳」の授業の在り方、放送教育におけるアクティブ・ラーニングの可能性を追究した。

　その上で、豊かな心を育てる番組、資料性のある番組や基礎・基本を扱う番組、情報活用能力・コミュニケーション能力の育成につながる番組の効果的な活用を模索。学習目標と評価、授業プランづくり、番組視聴前後の子どもたちの変容と授業への生かし方を意識して研究を進めてきた。

　六年道徳の時間「弱さに打ち勝つには？　１―（２）希望・勇気・努力」は、自分の目標に向かってくじけないで努力しようとする気持ちをもつことを本時の目標とした。

　今回、放送した番組は、目標に向かってあきらめずに努力し続けることで、弱い自分を克服しようとする高校相撲部の少女を取り上げている。

　冒頭、十河教諭は、自分の弱さについて事前に行ったアンケート調査の結果を提示。「弱さに打ち勝つには？」と課題を提起し、番組を紹介した。

　番組を視聴した児童に対し、十河教諭は、主人公の強さについて考えるよう促した。児童は「くじけずに目標へ向け努力している」などと発表。十河教諭は児童の意見をもとに、「目標をもって、自分を変えてあきらめずに努力し続けよう！」と児童にまとめさせた。

　続いて、冒頭のアンケート結果を強調し、「皆さんは本当にこのままでいいの？」と問いかけた。児童は「習い事や塾でダラダラとしていたけれど、しないようにする」などと決意を新たにしていた。

　このあと、全体会や研究協議を行い、放送教育が果たす役割や可能性を探った。

(関係団体 2015-12-02付)