札幌市小中事務職員協が全体研　〝チーム学校〟に向けて　文科省・藤原総括研究官が講演

（関係団体 2015-12-01付）

札幌市市公立小・中学校事務職員協議会研究発表会・研修会

　札幌市公立小中学校事務職員協議会（金野順一会長）は十一月上旬、札幌市立中島中学校で第二回全体研修会を開催した＝写真＝。文部科学省国立教育政策研究所初等中等教育研究部の藤原文雄総括研究官が「〝チーム学校〟において目指す教職員組織」と題して講演。参加した市内小・中学校の校長や事務職員ら百六十人は、〝チーム学校〟の在り方について理解を深めた。

　研修会に先立ち、同会の課題テーマ研究推進委員会「事務職員制度部会」の草刈智氏（桑園小事務主任）ら四人が「新たな事務職員制度の確立に向けて」と題して研究発表。政令指定都市への給与費移譲後における、札幌市の学校事務職員制度の在り方について研究発表を行った。

　続いて、校長と事務職員のペアワークを交えながら、藤原氏が「”チーム学校”において目指す教職員組織」と題して講演した。

　藤原氏は、中央教育審議会で「チーム学校」の考え方が諮問された背景について説明。「各学校には社会に開かれた教育課程の実施が求められ、その中で児童生徒には自立・協働・創造の力を身に付けることが期待されている」と述べた。

　チーム学校に対応するために学校に必要とされる視点として、「多職種協働」「チームリーダーシップ」「サポート体制の確立」の三点を挙げ、「学校が、現在、事務職員や養護教員に加え、スクールカウンセラーやＩＣＴ支援員などの多職種が勤務するように変化している中で、どの職種・職員であっても“子どものために貢献する”という職員の意識や、管理職の多職種を活躍させようという姿勢が一層、重要になる。各課題に多職種がチームを形成して対応していく姿が、これからの教職員組織として望まれる在り方」と説明した。

(関係団体 2015-12-01付)