函館大妻高が製菓講習会　食に対する意識高めて　ケーキづくり通し調理手順学ぶ

（学校 2016-01-21付）

作業手順の一つ一つに科学的な根拠があることを学んだ

　【函館発】函館大妻高校（池田延己校長）は昨年十二月中旬、同校調理実習棟で辻調理師専門学校との高専連携事業「製菓講習会」を実施した。生徒たちは、講師の指導をもとに、ケーキづくりに挑戦。実習を通して、作業手順や材料の処理の仕方の一つ一つに、科学的な根拠があることを学んでいた。

　毎年、同専門学校から講師を招いて専門性の高い実習を行うことで、作業手順について理解を深めるとともに、食に対する意識を高めることがねらい。食物健康科の全学年を対象に年数回行っている。

　講師には、エコール辻東京辻製菓マスターカレッジ・辻製菓技術マネジメントカレッジの大熊恵教授と助手二人が当たった。

　はじめに、池田校長があいさつ。高専連携事業の意義にふれた上で、「日本で最上級レベルの講師から指導を受けることに感謝の気持ちをもってほしい」と呼びかけた。

　実習を前に、大熊教授が調理の仕方について説明しながら模範を示した。調理器具の使い方や材料の処理の仕方の一つ一つに、科学的な根拠があることを強調。また、調理の手順や材料の温度管理などでは、調理を手際よく行うことによって、完成度の高い料理となることも説明した。

　生徒は、講師の体や手の動きを集中して観察するとともに、説明を聞き熱心にメモをとっていた＝写真＝。

　このあと、生徒はグループでケーキづくりの実習に取り組んだ。調理器具の準備や材料の計量などを済ませ、レシピに従いながら調理に取りかかった。調理中は、生徒同士が手順を確認しながら協力して調理を進めるとともに、疑問点やコツを積極的に講師に問いかけていた。

　実習後には、完成したケーキの出来映えを評価しながら試食した。生徒は、「今回の実習で学んだことを、今後の学習に生かしたい」と意欲をみせていた。

(学校 2016-01-21付)