札幌東高定時制がスキルアップ講座　信頼関係の大切さ実感　人間関係トレーニング体験

（学校 2016-01-21付）

人間関係トレーニングを体験

　札幌東高校（大山節夫校長）定時制は昨年十二月中旬、同校で総合的な学習の時間として「コミュニケーション・スキルアップ講座」を開いた。一・二年生が人間関係トレーニングを体験し、お互いに協力し合うことや信頼関係を築くことの大切さを実感した。

　同講座は、コミュニケーションや人と人との関係づくりの大切さに気づき、学校生活や社会生活に生かすことが目的。具体的には、①仲間の声に耳を傾けることの大切さに気づく②仲間を信頼することの大切さに気づく③チーム力（仲間意識）を高める―ことを目指した。一・二学年の生徒を対象に毎年度実施しており、本年度で八回目となる。

　今回は、講師として道立生涯学習推進センターの會田大祐主査と吉光寺勝己社会教育主事を招き、生徒六十三人を対象に実施。異学年混合班を編制し、仲間と協力する素晴らしさを学ぶ「アドベンチャー教育」の手法を使った人間関係トレーニングを体験した。

　最初に、生徒たちは、ウオーミングアップを兼ねて「ラインアップ」に臨んだ。一切言葉を発せず、誕生日順に並ぶアクティビティで、「声」が大切なコミュニケーションツールであることに気づいていった。生徒は、次第に難度を上げたアクティビティに取り組み、最後の「ヒューマンチェア」＝写真＝では、グループ全体での協力や信頼感の大切さを体験した。

　参加した生徒たちは、「気持ちを合わせるのが難しかった」「協力するのが楽しかった」「信頼関係が大切だと分かった」などと話していた。

　同校では、今回の経験を今後の学校生活・日常生活に生かしていくよう期待を寄せている。なお、今月下旬には、一・二年の学年ごとに、「アサーショントレーニング」を行う予定。

(学校 2016-01-21付)