札幌旭丘高で性に関する講演会開催　正しい知識で自分守って　婦人科医が妊娠、出産などテーマに

（学校 2016-01-26付）

身近な性の問題などの理解を深めるため毎年開催

　札幌旭丘高校（佐々木高至校長）は昨年十二月上旬、同校講堂で性に関する講演会を開催した＝写真＝。手稲渓仁会病院産婦人科医師の常松梨紗氏が妊娠・出産など性について講演。参加した二年生三百二十三人は講演を通して、性について理解を深めた。

　同会は身近な性の問題などについて理解を深めることを目的に毎年実施しているもの。

　この日、常松氏が性に関する講演を実施。「将来すてきな人と出会って結婚するかもしれない」と話し、妊娠や出産について説明した。

　ドメスティックバイオレンスについても説明し、配偶者や恋人に対し、殴る・蹴るといった「身体的暴力」、嫌がっているのに性的行為を強要する「性的暴力」、大声で怒鳴る・無視するといった「精神的暴力」の三つを紹介。性感染症や、実際にあった望まない妊娠などの事例も説明した。

　また、産婦人科医や助産師、看護師の一日の仕事を説明。途上国の医療の現状や性問題についても紹介し、命にかかわる様々な問題について多様な視点をもつよう求めた。

　生徒は、「正しい知識をもって、自分の身を自分で守ることの大切さが分かった」「自分が置かれている立場を考え、責任をもって行動しなければいけないと思った」「外国の子どもたちの現状も知ることができて良かった」などと感想を述べていた。　

(学校 2016-01-26付)