白糠高がユニクロのプロジェクトに参加　〝服のチカラ〟届けよう　２１００着回収し難民の子どもに

（学校 2016-01-19付）

子ども服の回収を地域に呼びかけるなど社会貢献活動に取り組んだ

　【釧路発】白糠高校（上野直幸校長）は、｢本年度ユニクロの〝届けよう、服のチカラ〟プロジェクト｣に参加した。昨年、六月中旬から生徒会執行部を中心に、｢難民の子どもたちの援助｣｢地域へ協力を呼びかけることで、地域社会との結びつきを深める｣などを目的に、子ども服の回収を地域に呼びかけるなど、社会貢献活動に熱心に取り組んだ。

　このプロジェクトは、生徒たちが主体となり、着なくなった子ども服を回収して難民の子どもたちに届けるもの。活動を通して生徒の主体性を伸ばすとともに、国際問題や環境問題に関心をもたせることを目的としている。昨年の参加校は、全国で小・中・高校二百三十九校、そのうち道内が同校を含む六校となっている。

　生徒会執行部を中心に、｢難民の子どもたちの援助をする｣｢地域へ協力を呼びかけることで、地域社会との結びつきを深める｣など、五つの目的を掲げ、活動を開始した。生徒会執行部が白糠小・中学校を訪問し、プロジェクトの内容を説明したほか、保育園や幼稚園なども含め八ヵ所に子ども服の回収ボックスを設置するなど、活動を続けてきた。

　十一月下旬に回収ボックスを集めた結果、約二千百着の子ども服が集まった。

　生徒会長の岩田華奈さんは｢町民の方々が協力してくれたことに感謝している。今後も社会貢献活動に参加していきたい｣と話した。清水豊教頭は｢地域との連携を深め、生徒の自主性を伸ばすとともに、ふるさとを愛する心の育成ができたのでは｣と述べた。

　今月中に、難民キャンプへ子ども服を届けたときの様子を記録したフォトリポートが、ユニクロから同校へ届くことになっている。

(学校 2016-01-19付)