札幌中が初の職業体験学習発表会 学び、感じたこと報告 消防署、銀行などでの成果を(学校 2016-01-14付)
札幌中が職業体験学習発表会
札幌市立札幌中学校(和田正教校長)は昨年十二月二十二日、同校で職業体験学習発表会を開催した=写真=。職業体験は例年行っているが、発表会を行うのは今回が初めてとなる。二年生百六十七人が参加。保護者や訪問先の担当者の前で、学んだことや感想などを発表した。
同校の総合的な学習の時間の全体計画では、学び方の学習やキャリア学習、旅行的行事で訪れる未知の地域の学習でそれぞれ目標を立てている。キャリア学習では、「職業体験などの社会体験の機会拡大による、広い視野から社会や職業をとらえる力の育成」「将来への夢や社会で活躍する自分のイメージを描くことによる、その実現に向けた意欲や自己を肯定的にとらえる気持ちの育成」などを目指して、毎年職場体験学習などを実施。職場体験の成果を多くの人に披露するとともに自己肯定感を高めるため、今回初めて発表会を開催した。
この日、二年生百六十七人が三十三グループに分かれ、保護者や訪問先の担当者などを前に発表した。このうち、消防署を訪れたグループは、公務員や消防車についての説明を聞いたほか、防火衣の装着体験を行ったことを報告。「消防士として体力や集中力、整理整頓などが必要と感じた」と語った。
また職場体験を通して、「絶対にあきらめないことが大切と学んだ。これから将来に向けて日々の努力を続けたい」と話していた。
北海道開発局を訪れたグループは、道路事務所と河川事務所での仕事内容について説明。「道民の暮らしや産業の基盤など大切な仕事だと分かった」と話したほか、積算の実習や除雪車乗車体験を行ったことも報告した。
生徒は、「職場体験学習を通して人の役に立つ仕事に就きたいと思った。そのためには何よりコミュニケーション力が大切。発信する力と受信する力を身に付けたい」と話していた。
このほか、幼稚園や銀行、病院などを訪れたグループもポスターやパワーポイントを使用してそれぞれが職業体験学習の成果を発表していた。
和田校長は「コミュニケーション能力や課題対応力を向上させ、将来の見通しにつながるようこれからも取り組んでほしい」と話している。
(学校 2016-01-14付)
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