帯広緑陽高が消費者被害予防教育講座 賢くトラブル避けよう! 消費生活相談員が事例もとに講話(学校 2016-01-14付)
帯広緑陽高が消費者被害予防教育講座
【帯広発】帯広緑陽高校(広海拓校長)は昨年十二月下旬、消費者被害予防教育講座を実施した=写真=。卒業を控える三年生百五十五人が参加し、一般社団法人帯広消費者協会帯広市消費生活アドバイスセンターの消費生活相談員・谷地史織氏が「賢い消費者になりましょう!」と題して講話。谷内氏は、消費者トラブルの事例をもとに、被害者にも加害者にもならないよう注意喚起した。
同講座は、毎年三年生を対象に政治・経済の授業の一環として実施しているもの。卒業を控え、来春から社会人や上級学校に進学する三年生に対して、消費者問題の実態を分かりやすく伝え、自らが被害者にも加害者にもならないための予防策を身に付けさせることを目的としている。
はじめに谷内氏は、消費生活センターの存在を知ることの大切さを説き、「センターは全国にあり、公的な窓口で無料であること」「地元には、帯広市消費生活アドバイスセンターがあること」などを説明した。
つぎに、「インターネットを使う」「クレジットカードで買い物をする」「携帯電話に加入する」など、日常の生活の中で知らぬ間に契約していることを指摘。「実は子どもから大人まで、毎日何らかの契約をしながら暮らしている。そこに落とし穴があり、契約をよく知らないと、思わぬトラブルに遭うこともある」と注意を喚起した。
続いて、若者に多い消費者トラブルの事例として、「ワンクリック詐欺」「マルチ商法・ネットワークビジネス」「ネットショッピング」「キャッチセールス」「賃貸アパートトラブル」などを提示。テキストとパワーポイントを用いながら説明するとともに、直接生徒に質問を投げかけるなどして、身近な問題としてとらえるよう呼びかけた。
おわりに、谷内氏は「消費者被害の多くは、契約に関することなので、契約は慎重に行うことが第一」とまとめ、さらに「契約を急がれたら要注意。〝今だけ〟〝君だけ〟〝いい話〟〝無料〟〝特別〟と言葉巧みに近づいて来る相手を見抜く賢さを身に付け、悪質な手口を知り、自分が被害者にも加害者にもならないように」と注意を呼びかけた。
講義を受けた三年二組の河田大貴君は「日ごろネットショッピングを利用していたので、使い方を見直す良いきっかけになった。ほかにも、悪徳商法などに対する解約方法は、一人暮らしに備えて覚えておこうと思った」と感想を述べていた。
池田勝也教諭は「インターネットなどで利便性が向上するとともに、消費者被害のリスクも高まっており、消費者教育の重要性が増している。今回の講座では、具体例が多く紹介され、生徒にとって身近な問題として理解することができたと思う。生徒たちには、学んだ予防方法を忘れず実践し、被害に遭わないように心がけてほしい」と話していた。
(学校 2016-01-14付)
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