北広島西高「ノーマライゼーション」発表会開く 自分たちにできることは 1年生が学習・体験の成果報告
(学校 2016-01-12付)

北広島西高発表会
北広島西高「ノーマライゼーション」発表会

 北広島西高校(後藤哲校長)は昨年十二月下旬、同校体育館で地域の特色を生かした総合的な学習の時間として、西の里インターンシップ「ノーマライゼーション」発表会を行った。連携した大学や施設の関係者を招いて行われたもので、今回が初めての取組。同校一年生が学習、体験したインターンシップを通して、学んだことや意見交流したことなどを発表した。

 同校は、道教委が進めている「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の指定校として、北広島市立西の里小学校、同西の里中学校、道都大学、西の里地区にある身体障がい者授産施設北海道リハビリーなどと連携して、産学官民によるキャリア教育を通じた二十一世紀型能力の育成とソーシャルスキルの向上に取り組んでいる。

 本年度は、昨年十一月から道都大を訪問し、同大の教授からの講話、同大学生と北海道リハビリーの職員との意見交流会・ビデオ鑑賞会、北海道リハビリーでの体験学習を行い、学習を進めてきた。

 今回は、福祉やノーマライゼーションについて学習してきた生徒たちの集大成となるもので、体験した取組について各クラスの代表が感想や意見、今後の取組などについて発表した。

 西の里インターンシップ「ノーマライゼーション学習」の目的を発表した六組の宮崎雅也君は「驚きの連続だった」と感想を述べた上で、福祉について「本人のニーズに合わせて最高の支援をすることだと理解した」と発表した。

 ほかの生徒たちは、「正しい知識をもって自然に支援することや、小さなことの積み重ねを徹底していくことが大切」「私たちができることは知識を身に付け、交流を図ること」「自然に支援することが大切だと気づいた。率先して助けられる人間になりたい」と、それぞれの気づきを発表していた。

 最後に、インターンシップのまとめとして各クラスの代表が「環境が整っていれば、障がいのある人も働くことができる。人が仕事に合わせるのではなく、仕事を人に合わせることがポイント」「福祉は生活において、生きづらさを感じている人を手助けすること」「共生社会について、私たち何ができるのかを考え続けていかなければならない」と、クラスで話し合ったことを発表した。

(学校 2016-01-12付)

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