投票の大切さ学ぶ　札幌市平岡小が選挙体験授業

（学校 2016-01-08付）

平岡小選挙体験授業

　札幌市立平岡小学校（小林一三校長）は昨年十二月下旬、同校で選挙体験授業を実施した。六年生五十九人が参加。模擬投票で実際の選挙の手順を体験するなど選挙の大切さを学んだ。

　この取組は、選挙権が引き下げられることから模擬選挙を体験し、選挙について学ぶことが目的。札幌市清田区選挙管理委員会の協力のもと実施した。

　はじめに同会の担当者がなぜ選挙を行うか説明。学校を例に、「大勢の人が話すとなかなか意見はまとまらないが、代表者を立てればスムーズにまとめることができる」と話した。

　また、選挙権や被選挙権について解説したほか、選挙の一連の流れを説明した。

　続いて、選挙クイズを行い、「日本では選挙権が今後十八歳から与えられるが、その年齢は国によって異なるか」「投票日に用事があって投票に行けないが、ほかに投票の方法はないか」「得票数が同数の場合、どのように当選者を決めるか」などと出題。「国によって選挙権年齢は違いがある」「投票日の前に住んでいる区の区役所で期日前投票が可能」「得票数が同じ場合はくじ引きで決める」と説明した。

　投票の流れについて説明したあと、模擬投票では札幌らしい特色ある学校教育キャラクターの「ゆっぽろ」「おっほん」「ちっきゅん」を立候補者として選出。投票テーマ「若い有権者の投票率を上げるためには」について、それぞれ「小・中学校で模擬投票を行うなど、選挙のＰＲの充実を図る」「投票しなかった場合の罰則を設ける」「インターネット投票をできるようにして、投票を便利にする」などと主張した。

　児童は候補者の名前を投票用紙に記入したあと、投票箱に一票を入れ、選挙の雰囲気を体感した＝写真＝。

　このあと、投票用紙を計数機に入れて票を集計し、開票結果を発表した。

　足立教教頭は「今回の授業で政治に関心をもってもらい、選挙権をもったときには進んで選挙に行き、意見を反映させてほしい」と話していた。

(学校 2016-01-08付)