名寄高、名寄産業高が台湾と交流 同じアジアの仲間として 体験授業や関係者の視察など(学校 2016-01-08付)
名寄産業高に台湾国立嘉義高級工業職業学校の生徒らが来校
【旭川発】名寄高校(丸山年民校長)と名寄産業高校(増田雅彦校長)は、名寄市の支援を受けて台湾との国際交流に取り組んでいる。昨年十二月中旬に、台湾国立嘉義高級工業職業学校の生徒や教職員約七十人が名寄産業高校を訪れ、同校生徒と親睦を深めた。また、台湾教育旅行視察団が両校を訪問。日台の教育事情について意見交換した。
名寄市では、国際社会で活躍できる子どもの育成を目的に、姉妹都市提携を結んでいるカナダのカワーサレイクス市(旧リンゼイ市)などの都市と交流事業を進めている。二十五年度には台湾との交流を開始。両校でも、市の支援を得ながら台湾の中高生との交流事業や、教育関係者の視察を受け入れている。
昨年十二月中旬、名寄産業高に台湾国立嘉義高級工業職業学校の生徒・教職員ら約七十人が来校した。各学科の特徴を生かした体験授業を通して交流を深め合った。
歓迎セレモニーでは、台湾語を交えて増田校長があいさつ。同じアジアの仲間として交流を深めていくことの大切さを呼びかけた。
続いて、「ものづくり」の体験授業に移り、酪農科学科ではメロンパン、生活文化科では折り紙を使った箸置きなどを製作。名寄産業高の生徒は、台湾の生徒に対し、作り方を丁寧に教えながら和やかに交流を深めた。
農業専門の西村博幸教頭は「ものづくりでの交流は、生徒にとって親しみやすい。交流を通して海外の人々とともに生きる感覚を身に付けてほしい」と期待している。
なお、同校ではことし一月十二日から四泊五日の日程で、酪農科学科の生徒六人を台湾に派遣する。このほか、二十六日には、台湾国立台中文華高級中学の生徒・教職員ら約九十人が同校を訪れる予定。
昨年十二月中旬に台湾教育旅行視察団が両校を訪問した。視察団は台湾の教育行政関係者や高校の校長など十人で構成。日台の教育事情について活発に意見交換した。
うち、名寄高では、丸山校長と石原英聡教頭などが視察団を歓迎。丸山校長は通訳を介して、「短い時間だが北海道の高校の雰囲気を感じてもらえれば」と呼びかけた。
視察団のチョウ・ドンポ団長は「名寄の高校の実践を台湾にもち帰って役立てるとともに、名寄の良さを台湾の教育界にアピールしていきたい。皆さんも機会があれば台湾を訪ねてほしい」と述べた。
このあと、同校担当者が学校の取組を紹介したほか、丸山校長が視察団一人ひとりに記念品を贈呈。最後に石原教頭が学校の施設を案内した。
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体験授業を通して交流を深め合った
日台の教育事情を交流
(学校 2016-01-08付)
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