小中全教科で全国平均上回る　厚真町教委が全国学力・学習状況調査結果を公表

（市町村 2016-01-21付）

　【室蘭発】厚真町教委は、二十七年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小・中学校いずれも、全教科で全国・全道平均を上回った。質問紙調査では、全国と比べて、「新聞やテレビのニュースに関心をもつ子が増えた」「宿題や復習など家庭学習に積極的に取り組んでいる子が多い」などの傾向がみられた。

　本年度の全国・学力学習状況調査には、町内の小学六年生三十三人（二校）、中学三年生三十人（二校）が参加した。

　各科目の結果をみると、小学校は、国語Ａが七六・八（全国七〇、全道六八・一）、国語Ｂが七八・一（全国六五・四、全道六三）。漢字の読みや、文章の要旨を押さえ、必要な情報を得る問題などで高い正答率となった。一方で、漢字を書くことや文章と図等を関連付けて説明する問題などに課題がみられた。

　算数Ａは八四・一（全国七五・二、全道七二・三）、算数Ｂは五二・二（全国四五、全道四二・五）。四則計算や、図形の基本的な性質を使った問題を解くことなどで正答率が高かった。しかし、作図、基準量や割合を問う問題、解決に至る根拠を説明する問題では課題がみられた。

　理科は六九・三（全国六〇・八、全道五九・三）。二十四年度調査と比較し、必要な実験の計画を立てる問題、結果をもとに考える問題で正答率が向上した。

　中学校は、国語Ａが七七・九（全国七五・八、全道七五・八）、国語Ｂが七二・二（全国六五・八、全道六五・七）。文章から必要な情報を取得し、自分の考えをまとめる問題で高い正答率だったものの、複数の資料をもとに自分の考えをまとめる問題で課題がみられた。

　数学Ａは六六・二（全国六四・四、全道六三）、数学Ｂが四三・一（全国四一・六、全道三九・七）。四則計算や比の意味、方程式を解く問題で高い正答率となった。しかし、具体的な事象を数学的に説明する問題で課題がみられた。

　理科は五九・五（全国五三、全道五三・三）で、基礎的な知識や理解を問う問題で高い正答率を得た。

　質問紙調査では、全国平均と比べて、「新聞やテレビのニュースに関心をもつ子が増えた」「宿題や復習など家庭学習に積極的に取り組んでいる子が多い」などの傾向がみられた。一方で、「友だちの前で自分の考えや意見を発表することがあまり得意でなく、やや内向きの子が多い」などの課題がみられた。

(市町村 2016-01-21付)