札幌市教育委員会　高校教育改革方針検討会発足へ　学校の在り方、教育内容を議論

（市町村 2016-01-25付）

　札幌市教委は、ことし新たに札幌市立高校教育改革方針検討会を発足させる。今後の市立高校の在り方や教育内容を示す「札幌市立高校教育改革方針」について検討し、策定するもの。二十八日には第一回会議を開催し、これまでの取組の成果について事務局から報告するほか、市立高校の在り方について意見を交換する。

　市教委は十五年三月に札幌市立高校学校教育改革推進計画を策定。各学校の特色づくりを進め、多様な選択ができるよう全日制普通科単位制の導入や中高一貫教育校の導入など十年間のビジョンのほか、進路探究学習の導入や国際教育の充実など共通の取組について市立高校の基本的な方向性を示した。

　同計画の策定から十年以上が経過し、グローバル化など、社会の状況が変化している中で、今日的な課題に対応した方針が必要となっていた。このため同会を発足させ、市立高校の在り方や教育内容を示す札幌市立高校教育改革方針を策定することとした。

　今後は、方針の策定に向けて、学識経験者や教職員、市教委で構成されたワーキンググループ会議を開催し、今後十年間を見据えたビジョンや前期・後期各五年間の具体的なプランのたたき台を作成。その案をもとに、学識経験者や保護者、学校関係者で構成された札幌市立高校教育改革方針検討会で意見を交換し、精査していく。

　第一回会議は、二十八日午前十時から札幌市役所十八階第三常任委員会会議室で開催する。今後五、六回程度会議を開く予定で、二十九年三月にも十年間のビジョンや前期の計画を決定し、公表する。

(市町村 2016-01-25付)