中学校全教科で全国平均上回る　壮瞥町教委が全国学力・学習状況調査結果を公表

（市町村 2016-02-03付）

　【室蘭発】壮瞥町教委は、二十七年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校算数Ｂ以外の全教科で全国・全道平均を上回る結果となった。質問紙調査では、小・中学校ともに、「ほとんどの生徒が朝ご飯を毎日食べており、また、就寝時刻、起床時刻が習慣化されるなど、規則正しい生活習慣が身に付いている」との傾向が明らかになった。

　各科目の結果をみると、小学校は、国語Ａが七三・二（全国七〇、全道六八・一）、国語Ｂが七〇・八（全国六五・四、全道六三）。継続して全国平均を上回っており、基礎的・基本的な知識・技能が定着していることが分かった。一方、文中の主語をとらえる問題などで課題がみられた。

　算数Ａは八一・六（全国七五・二、全道七二・三）、算数Ｂは四三・三（全国四五、全道四二・五）。算数Ｂについては、二十四年度以降、全国平均を上回る年と下回る年が交互しており、知識・技能を活用する力が十分に身に付いていないことが明らかになった。

　理科は六三・〇（全国六〇・八、全道五九・三）。基礎的・基本的な知識・技能およびこれらを活用する力については、一定程度身に付いていることが分かった。

　中学校は、国語Ａが七六・九（全国七五・八、全道七五・八）、国語Ｂが七〇・一（全国六五・八、全道六五・七）。平均正答率は前回調査から大幅に上昇したものの、語句の意味を理解して文脈の中で適切に使う問題などで課題がみられた。

　数学Ａは六四・八（全国六四・四、全道六三）、数学Ｂが四一・七（全国四一・六、全道三九・七）。基礎的・基本的な知識・技能の習得については一定程度身に付いていることが分かった。

　理科は、五六・三（全国五三・〇、全道五三・三）。前回調査に引き続き、全国平均を上回ったが、実験の結果を分析して解釈し、規則性を指摘する問題に課題がみられた。

　質問紙調査では、小・中学校ともに、「ほとんどの生徒が朝ご飯を毎日食べており、また、就寝時刻、起床時刻が習慣化されるなど、規則正しい生活習慣が身に付いている」との傾向がみられた。一方で、「テレビ等の視聴時間、ゲームやインターネット、メールの正しい利用方法等を指導していくことが必要」と分析している。

(市町村 2016-02-03付)