札幌西高が初のアイルランド研修　異文化の魅力にふれて　１５人が１６日間で授業体験など

（学校 2016-02-08付）

アタイ中等教育学校でＥＳＬ授業を受けた

　札幌西高校（前川洋校長）は、アイルランドへの初の海外研修を一月上旬から下旬の十六日間日程で実施した。全日制課程生徒十五人、教員二人が参加し、現地の中等教育学校での授業体験などに臨んだ。

　同校では、グローバル人材の育成に向けて国際交流活動を推進。国や道、様々な公益団体が主催する留学等の海外研修事業に、毎年のように生徒を派遣している。学校独自の海外研修にも力を入れており、二十五・二十六年度には、カナダへ生徒を派遣した。

　本年度は、駐日アイルランド大使や札幌に駐在するアイルランド名誉領事の全面的な後援と、一般財団法人「札幌西高会」や同窓会から、渡航費用等補助の経済的支援を受け、アイルランド共和国での十六日間に及ぶ研修が実現した。

　研修では、アタイ市内でホームステイしながら、アタイ中等教育学校の授業に参加。両校生徒が机を並べてＥＳＬ授業を受けた＝写真＝。

　また、研修団一行は、アイルランド南東部にあるキルケニー市を訪問。同市のジョー・マローン市長と懇談し、同市やアイルランド諸都市の成り立ちを含む同国の歴史や文化について理解を深めた。

　さらに、研修団は、世界遺産であるニューグレンジをはじめ、アイルランド各地の史跡や宗教施設、博物館等での研修や関係者との交流を行ったほか、アイルランド国立大学メイヌース校やダブリン大学トリニティ・カレッジの講義を受講した。

　なお、同校では、本年度の様々な海外研修の成果報告会を三月に同校で開くこととしており、アイルランド研修についても、同報告会でその成果を発表する予定。

(学校 2016-02-08付)