札幌市小学校教頭会の今日的教育課題実践調査結果 「私たちの道徳」活用が96% 次期学習指導要領に向けた取組も(関係団体 2016-02-16付)
札幌市小学校教頭会(岩田敦会長)は、「今日的教育課題の実践に関する調査」の結果をまとめた。教育課程や教科指導、道徳教育、札幌らしい特色ある学校教育など、各学校の成果や課題、問題点を分析。道徳教育では、文科省の「私たちの道徳」をもとに指導している学校の割合が前年度比一二ポイント増の九六%となった。また、半数以上の学校が次期学習指導要領に向けた取組を実施している。
この調査は教育の今日的課題について、全市の傾向を把握するとともに、成果や課題、問題点を資料としてまとめ、各校に還元し実践に役立ててもらうために実施している。
教育課程の新設問では、「次期学習指導要領の改訂に向けた取組」について質問した。「アクティブ・ラーニングへの取組や計画」が三〇%、「学校評価の改善への取組」が二一%と、半数以上の学校が次期学習指導要領に向けた取組を実施。教頭会では、「昨年八月には教育課程企画特別部会から論点整理案も示されるなど、今後は一層取組が推進していくと思われる」と分析している。
授業改善に向けた取組では、「授業研究など、具体的実践を通して研修している」が前年度比二ポイント増の九五%。授業研究を中心とした実践的な研修を通して、教員の資質向上を図っている。
道徳教育では、文科省の「私たちの道徳」をもとに指導している学校の割合が前年度比一二ポイント増の九六%。三十年度に〝特別の教科 道徳〟が完全実施されることから、「移行期間中は教科化の趣旨を先取りした道徳教育の充実が求められるため、一層『私たちの道徳』の活用が求められる」と分析している。
スクールカウンセラーの活用では、保護者への個別相談が九六%と最も高かったほか、教職員や児童への個別相談、教職員の研修・講演も増えている。スクールカウンセラーの活用が増加していることから、「配置時間数の増加等を求めていく必要がある」としている。
朝読書は、ほぼすべての学校で実施。七割近くの学校が週三日以上行っている。
札幌らしい特色ある学校教育の取組「環境」では、電気・水などの省エネルギーの取組が前年度比一一ポイント増の六八%、自然体験活動の取組が前年度比七ポイント増の二七%と伸びている。
食に関する指導では、学級活動や給食時間での指導が最も多かったが、道徳での実施や給食時間に放送を活用するなど工夫がみられた。
(関係団体 2016-02-16付)
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