未来を拓く札幌人育成へ 札幌市小学校長会が27年度研究大会(関係団体 2016-02-10付)
各専門部の取組の成果等を交流し職能向上を図った
札幌市小学校長会(北本義和会長)は八日、ホテルライフォート札幌で二十七年度研究大会を開催した=写真=。共同研究主題「未来を拓く札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の創造~次代の札幌を築く心豊かでたくましく生き抜く子どもを育む学校の在り方」のもと、経営研修部・施設財政部・福利厚生部が研究発表。各専門部の取組の実情や成果を交流し、校長としての職能の向上を図った。
冒頭、共同研究推進委員会の津田安彦委員長があいさつ。「今後の社会の一層の変化を展望しながら、時代を見据えた創意工夫ある新たな学校教育の創造と、豊かな社会づくりに貢献する学校教育を目指す校長としての職能向上が求められている」と話し、研究大会があすからの創意ある学校づくりや校長としての職能の研鑚の一助となるよう求めた。
続いて、北本会長が登壇。様々な教育課題にふれ、「確かな学力の向上や生活習慣の確立を図って、生涯にわたって学び続ける子ども、自立した札幌人を育成していくことが私たち校長の責務」と話した。
また、社会情勢が変化する中で、「確実な情報収集に努め、確固たるリーダーシップを発揮し、知・徳・体のバランスのとれた子どもたちを育てるためにまい進していかなければならない」と話し、研究の成果がこれからの学校経営に多くの示唆を与え、子どもたちに生きる力を育む教育活動に生かされるよう期待を寄せた。
このあと、三つの専門部が研究発表を行った。このうち、経営研修部では、北光小学校の礒島紀代恵校長、平岸西小学校の田口拓也校長、札苗北小学校の永田明宏校長が登壇。「未来を拓く札幌人を育成する豊かで確かな学校経営の在り方~心豊かでたくましく生き抜く子どもを育む実行力のある学校の創造」と題し、様々な実践から校長のリーダーシップの質の重要性などを説明した。
礒島校長は、経営組織グループ・教育課程グループ・意識改革グループで研究に取り組んだことを説明。三グループのまとめから校長として指導性を発揮するために、「重層化された学校経営方針やビジョンを簡潔で具体的にすること」「組織を把握し、どこに、誰にかかわるかを見抜き、必要に応じて組織改革をすること」が必要とした。
続いて、田口校長が実践校の取組を説明。ある学校では学校教育目標や学校課題、重点目標など目指すものが多岐にわたっているなど課題があったため、「これまでの成果と課題をはっきりさせ、目標構造を見直すこと」「無駄をそぎ落とし、シンプルで改善点のはっきりするアクションプランを作成すること」などに取り組んだことを紹介した。
また、児童・職員全体を把握して成果を位置付けることや、方向性を明確に示すなど、校長としての役割を果たすことで、「ボトムアップが生まれるなど、職員の参画意識を高めることができる」と説明した。
永田校長は、教職員の視野を広げたり、ボトムアップを生み出したりするために、リーダーシップの質の向上が重要であることに言及。「簡潔で分かりやすく、具体的に指導することはもちろんだが、教職員が納得し、やってみようと思える状態を作り出すことが必要」と述べた。
(関係団体 2016-02-10付)
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