函館教育経営研究所が冬季講演会　指導力向上へ改善点学ぶ　校長５人登壇し自校の取組紹介

（関係団体 2016-02-09付）

「校長として特に力を入れたこと」などをテーマに講演

　【函館発】函館教育経営研究所（小笠原愈所長）は一月中旬、函館市内のホテル法華クラブで冬季学校経営講演会を開催した。五人の小学校長が、「校長として特に力を入れたこと」などをテーマにそれぞれ講演。参加した函館市内の小・中学校教諭二十人は、現代の教育現場を取り巻く課題や改善点、教育活動の在り方などを学び、指導力向上に努めた＝写真＝。

　冒頭、あいさつに立った小笠原所長は、昨今の教育現場の状況について、「社会情勢の変化とともに、指導の在り方も変わってきている」と説明。青少年の健全な育成に資するという学校教育の使命を全うするためにも、「経験豊富な先生の話を聞き、自校の学校経営や指導方針の改善に生かしていただきたい」と呼びかけた。

　講師を担当したのは、函館市立青柳小学校の村上一典校長、函館市立中部小学校の髙橋政弘校長、函館市立大船小学校の茶碗谷稔校長、函館市立港小学校の平馬隆司校長、森町立森小学校の増川正志校長の五人。

　増川校長は「校長として特に力を入れたこと」をテーマに、特別支援教育の充実に向けた自校の取組内容を紹介。特別支援部の設置や、サポート教室の開設に踏み切った経緯にふれながら、「適切な指導および支援を全校で行えるようになった」などと成果を示した。

　特別支援教育のほかにも、不登校ゼロを目指したカンファレンスの様子も説明。「学校はあるものではなく、つくるもの」と持論を展開し、学校経営方針を校長自らの言葉で説明することの重要性を説いた。

　出席者は、「貴重な話を聞き、有意義な時間を過ごすことができた」「学んだことを自校の教育活動に生かしたい」などと意欲を示していた。

(関係団体 2016-02-09付)