ケータイ安全利用普及技術養成講座　適切な取扱いへ理解深化　ネットトラブル予防に向け

（関係団体 2016-02-08付）

渡島教育局職員や保護者などが受講

　【函館発】道青少年有害情報対策実行委員会（実行委員長・宮川秀明道環境生活部長）は一月二十七日、渡島合同庁舎でケータイ安全利用普及技術養成講座を開催した。渡島教育局の職員や保護者ら八十人余りが参加。専門家を講師として招き、子どもたちが安全にインターネットを利用するための方法を学んだ＝写真＝。

　はじめに、アルプスシステムインテグレーション㈱の長谷部一泰氏が「子どもたちのインターネット問題を正しく知ろう」をテーマに講話。子どもたちの人気が高いサービスの種類や保護者管理機能の活用方法などを説明した。

　長谷部氏は「有害なものを子どもに教えるには、自らが理解していることが絶対条件」と強調。不明な点は、「すぐに専門家に聞くこと」とした上で、子どもへの機器の与え方やタイミングを助言した。

　つぎに、ＫＤＤＩ㈱の大久保輝夫氏が「子どもたちのＳＮＳ・無料通話アプリＬＩＮＥなどの利用実態と対策について」と題して説明。スマートフォンを所持する高校生のうち、九〇％以上がコミュニケーションアプリ「ＬＩＮＥ」を利用している状況にふれながら、問題点を示した。

　大久保氏は、ＬＩＮＥの利用実態について、「“既読無視”を避けるため、長時間にわたって利用する傾向がある」と説明。さらに、メンバーをＬＩＮＥのグループから外すこともできるため、「いじめにつながる危険性をはらんでいる」などと指摘した。

　参加者は、「便利なインターネットやスマートフォンも、一歩間違えれば危険なツールとなる」と認識を深めていた。また、子どもたちに正しい使用方法を伝えるためにも、「私たちが適切に機器を扱えるようにならなければ」とし、講師に質問するなど知識の習得に努めていた。

(関係団体 2016-02-08付)